俺のもの ページ16
貴方サイド
「ユリア！！」
しばらく話をしていると、男性が叫びながらやって来た。
(依頼主の名前、ユリアさんだ。)
そういえば、とある男性に気をつけろと言われていた気がする。
チラリと一松さんを見ると、「行けよ」と小さく言われた。
仕方なく一歩 前に出た途端、彼が抱きついてきた。
「「ちょっ・・・！！」」
後ろで、一松さんとカラ松さんの焦った声がする。
「えっ、あ、あのっ・・・「ユリア・・・」」
「どこに行っていたんだ、ユリア。俺は、
こんなにもお前を愛しているというのに、
どうしていつも・・・俺から離れるんだ。」
彼の悲しそうな声に、動きを止めると、
彼は一松さんとカラ松さんに気づいて、顔を上げた。
「・・・ユリア、また護衛を雇ったのか？
そんな奴等がいなくても、俺が守ってやるのに。
よりにもよって、こんな弱そうな奴とは・・・」
「あはは・・・ま、まぁ。」
「フッ、まぁ、ユリアは俺がいないとダメダメだし、
俺がカッコよすぎて近寄れないのもあるか。」
ぞわーっと鳥肌が一気にたつ。
後ろで、銃と刀を構える音がした。
私は、慌てて彼にバレないように手を振ってそれを止める。
そんなことはつゆ知らず、彼は私の手を取って歩き出す。
「さぁ、行こう。ホテルで、俺たちの愛を紡ごうじゃないか。」
「えっ、ちょっ・・・！」
彼はどんどんと歩いて行く。
でも、会場を出た瞬間に、動きが止まった。
見ると、カラ松さんが、彼の目の前の壁に刀を突き立てていた。
「なっ、何をするんだ！」
「・・・何って、こっちのセリフなんだけど。
何 勝手に連れて行こうとしてんの。」
一松さんが、彼の頭に銃を突きつける。
「ユリアは私のものだ。お前には関係ないだろう。」
一松さんは、彼の言葉を聞くや否や、
私の腰に手を回してきて、引き寄せられた。
「いや、こいつ、俺のものだから。」
ベッと舌を出す一松さんの手が徐々に上にいき、
肩までのぼると、片手でギュッと抱きしめられた。
顔が、一気に熱くなっていく。
恥ずかしくて、思わず一松さんの服をギュッと掴むと、
「まて、一松。それはおかしい。」
カラ松さんが一松さんの肩を掴んで止めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日向臨兎CD(プロフ) - どこぞの猫さん» コメントありがとうございます！！私も自分で書いてて悶絶してました。笑 そう言っていただけてなによりです！ (2016年8月16日 11時) (
レス) id: e6c14621ce (このIDを非表示/違反報告)
どこぞの猫 - 腕を組んで壁に寄りかかっているカラ松を想像したら死にかけました。カラ松カッコイイイ！！ (2016年8月13日 7時) (レス) id: ec5c342e8b (このIDを非表示/違反報告)
日向臨兎CD(プロフ) - ほし☆あめさん» コメントありがとうございます！かっこいいですか！ありがとうございます！カラ松は個人的に表現するのが難しいのでかっこよく見えたなら嬉しいです！笑 (2016年8月12日 9時) (レス) id: e6c14621ce (このIDを非表示/違反報告)
ほし☆あめ - カラ松がカッコよすぎます！作者さんすごいです！ (2016年8月10日 10時) (レス) id: 7fb9279340 (このIDを非表示/違反報告)
日向臨兎CD(プロフ) - 十四松girl☆さん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけたなら何よりです！！はい！頑張ります！ (2016年8月1日 9時) (レス) id: e6c14621ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日向臨兎CD | 作成日時：2016年4月17日 10時
