【おそ松さん】 カラ松さんとカラ松ガール 【カラ松】

４５ガール ページ45

「じゃあ次はあそこに入らないか？」

そう言ってカラ松さんが指差す先は小さめのお洒落なカフェ。
なんだか可愛らしい雰囲気だ。


「可愛いお店ですね」
「あー……その、だな」

ただお店を可愛いと言っただけなのに何故か目を逸らし口ごもる彼。
お店を褒めただけなのにいったいどうしたのだろう


「カラ松さん？」
「……すまない、この店を選んだのはただの俺のわがままなんだ。
ずっと入ってみたかったんだが一人ではなかなか勇気が出なくて…。

きみを利用するかたちになって本当に申し訳ないんだが、一緒に入ってくれないだろうか…？」


さくっ、と。
私はまた貴方の言葉にハートを射止められる。


「あははっ、カラ松さんてやっぱり可愛い人ですね」
「可愛い！？何を言っているんだ…俺はクールなナイスガイ、可愛い訳がないじゃないか」
「いいえ、可愛いです」

頬を膨らませて少し怒ったように眉毛を吊り上げる。なんだか子供みたい。
この人がクールだと言い張るのは流石に無理があるように思える。
優しくて、可愛くて、まあ格好いいのは認めるけれど。



「カラ松さん、入りましょう？私もずっと入ってみたかったんです」
「本当か！？やはり俺達は運命の赤い糸で結ばれているのかもしれないな…」


うそです。このお店のことは知りませんでした。
私も貴方みたいに優しくなりたいから、これくらいの嘘は許してほしい


「さ、行こう！マイハニー！」



なんて、わがままかな。

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