３７ガール ページ37
「うっわああああああ……目の前でのろけられてるぅ……」
「あ、すみません」
「俺も青春したかったよぉー！」
顔を伏せて泣くフリをし始めるおそ松さん
きっと腕に隠れた顔は笑っているんだろう。
「言って貰いたかった……あ！ねえねえ俺にも言ってよ！
私が、おそ松さんじゃないと駄目なんです……トゥンク……って！」
「誰もトゥンクとか言ってないです、しかもリピートやめてください。
ていうかカラ松さんにしか言いません」
「うおー、ひとつひとつ突っ込んでくれてあんがとー」
おそ松さんは空になったコップに入った氷を見つめながら言葉を並べる。
私は全然減ってないコーヒーのカップを持ち上げ、口に運んだ。
口の中に広がる、苦みとほのかな酸味。
「……Aちゃんはカラ松に対して
【俺みたいなお兄ちゃんが居て幸せだ】って言ってくれたけどさ。」
「……？はい」
ふと目を伏せて真剣になるおそ松さん。
眉を上げられるとどことなくカラ松さんに似ているから、少し困ってしまう。
「俺からしたら――――」
「兄貴、何やってるんだ」
突然聞こえる声。
それは紛う方なくあの人の声。
「カラ松、さん」
「悪いがこいつ借りてく」
「えー、俺まだ話してんのにー」
強引に腕を引っ張られ立ち上がるしかない。
そんな私を見て、決して行動では止めようとしないおそ松さん。
「あ、の！おそ松さん、お金…」
「Aは払わなくていい。いいから行くぞ」
カラ松さんは思ってたよりも力が強くて、抵抗なんかできない。
「いってらっしゃーい」
遠くで呑気なおそ松さんの声が聞こえた。
でも
「………俺からしたら、こんなに素敵なAちゃんに好かれてるカラ松の方が幸せだと思うなあ」
小さな呟きは、私の耳に届かないまま。
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◇ Ｎａｎａ ◇(プロフ) - あああああああカラ松も夢主ちゃんもトト子ちゃんも皆可愛いよおおおおおおお((凄く面白くて、夢中で読んでました!!こんなに面白いお話を書ける人がこの世に存在したんですね…!続編も読ませていただきます!! (2016年6月10日 21時) (
レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - カラ松かわいい めっちゃきゅんとした!!!!!! (2016年5月7日 13時) (レス) id: 32a7da3132 (このIDを非表示/違反報告)
猫松 - カラ松girlの私を更にカラ松girlにするなんて！文才あり過ぎですよー(((о´∀`о)ノ (2016年5月4日 20時) (レス) id: 4cb117398e (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - ★いーちごん★さん» そう言っていただき大変嬉しいです！素敵だなんて光栄です…！頑張らせていただきます！ (2016年5月3日 16時) (レス) id: bdfa4e2581 (このIDを非表示/違反報告)
★いーちごん★ - カラ松可愛いいい！！！もともとカラ松girlだったんだけど、もうそれ以上に好きになりました！！素敵なカラ松をありがとうございます！！これからも頑張ってください！！ (2016年5月3日 3時) (レス) id: a7b40fea04 (このIDを非表示/違反報告)
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