【おそ松さん】 カラ松さんとカラ松ガール 【カラ松】

３６ガール ページ36

「……あのー、お嬢ちゃーん」
「はい、なんでしょうか」

「あのね、確かに俺何時間でも付き合うって言ったよ？でもさー……






まさか本当に一時間超えるとは思ってなかったわけ」


私の言葉を遮ったおそ松さんの表情は少し疲れた表情だった。
もう一時間も経っていたのか、どうりで途中から相槌が無くなっていると思った。

「……ご、ごめんなさい。つまんなかったですよね」
「いんや、別にいいんだけどね？
あいつのことそんなに愛してくれるヤツ初めてだし、きみ馴れ初めから話してくれるから話もよくわかるし！……まああいつの行動がイタすぎて骨何本か折ったけど。」
「それは大丈夫です。私も何本もイカれました。」
「あっはは、まじかー」

お腹を抱えて痛がる真似をするおそ松さん。
カラ松さんは普段の生活からあんな感じらしい。

「……ふふ」
「へっ、ど、どしたの」
「いえ、たった一人のお兄さんがこんなに素敵な方でカラ松さんは幸せだろうなあと思いまして」

カラ松さんは次男だから、おそ松さんだけがカラ松さんのお兄さん。
こんなに自分のことを大好きでいてくれる、ありのままの自分を受け入れてくれる人がいるなんて、カラ松さんは凄く幸せだろう。



「……うーわあー……こりゃ駄目だわー……」
「……おそ松さん？どうしたんですか」

額を押さえて俯くおそ松さん。


「あのさ、俺まだ君の名前聞いてない。教えてくんない？」
「え、あ。夏目Aです」
「うーわあー名前まで可愛いよー」

松野家は簡単に女性を褒めるんだな。たらしかこの野郎。



「Aちゃんさ、ほんと素敵だね。素敵すぎるわ
あいつのモンにしておくのはすげえ勿体ないと思うんだけど、あいつでいいの？」

彼は真面目な顔で私に問いかけた。
答えは出会ったときから出てる





「私が、あの人じゃないと駄目なんです」

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