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35ガール ページ35

「おそ松さん、好きな物頼んでいいですよ。
ただし二品まででお願いします」
「えー…。じゃあ、パンケーキとパフェ一つずつくださーい!」
「……それとコーヒー一つお願いします」

気付いてるよ、Aさんバッチリ気付いてる。
おそ松さんがお値段高めのやつを選んできてることくらい。

でもバイト代とか気にしてられない。
ここで奢らないと嫌いになる心の狭い方の可能性もある。
カラ松さんの大事なご兄弟に嫌われるのは流石に堪える。

最悪物でつっておくことも考えとこうと思った結果がこれ。
……財布、ごめんね。



「んでさ、そこの趣味の悪い美少女ちゃんよ」
「褒めるか貶すかどっちかにしてください」
「あはは、悪い悪い」

けらけらと笑う彼はカラ松さんとは全く似ていない。
顔はそっくりなのに性格はこうも違うものかと少し不思議に思う。

「んー……でもほんとに趣味悪いね?
きみめちゃくちゃ可愛いのにさ、なんでカラ松なんかを好きになっちゃったの?
もしかしてきみにはイタい部分見せてないとか?」
「いや、イタいところはもうばっちり見てます。十分なくらい」

やっぱりそうか、と声を漏らすおそ松さん。
その声は沈んでるようだったが、表情はどこか楽しげだった。




「じゃあさ、うちの次男のどこが好きなの?」

にやりと笑う彼。
カラ松さんもそんな表情をするときがあるのかと考えると少しどきどきしてしまうからやめてほしい。



「カラ松さんの好きなところ、ですか」
「うん、そう。無かったらいいんだけどね」

「長くて鬱陶しいと思いますけど、聞きます?」


私も少し、意地悪な笑みを浮かべて問いかけてみる。
おそ松さんはそんな私にも動じず





「もっちろん。何時間でも付き合ってやるよ」



また、笑う。

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◇ Nana ◇(プロフ) - あああああああカラ松も夢主ちゃんもトト子ちゃんも皆可愛いよおおおおおおお((凄く面白くて、夢中で読んでました!!こんなに面白いお話を書ける人がこの世に存在したんですね…!続編も読ませていただきます!! (2016年6月10日 21時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - カラ松かわいい  めっちゃきゅんとした!!!!!! (2016年5月7日 13時) (レス) id: 32a7da3132 (このIDを非表示/違反報告)
猫松 - カラ松girlの私を更にカラ松girlにするなんて!文才あり過ぎですよー(((о´∀`о)ノ (2016年5月4日 20時) (レス) id: 4cb117398e (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - ★いーちごん★さん» そう言っていただき大変嬉しいです!素敵だなんて光栄です…!頑張らせていただきます! (2016年5月3日 16時) (レス) id: bdfa4e2581 (このIDを非表示/違反報告)
★いーちごん★ - カラ松可愛いいい!!!もともとカラ松girlだったんだけど、もうそれ以上に好きになりました!!素敵なカラ松をありがとうございます!!これからも頑張ってください!! (2016年5月3日 3時) (レス) id: a7b40fea04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年12月7日 17時

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