【おそ松さん】 カラ松さんとカラ松ガール 【カラ松】

３３ガール ページ33

「ていうかカラ松くんとどこで待ち合わせしてるの？」
「あ」


しまった。
カラ松さんは「迎えに来る」と言ってくれたけれど、いったいどこに迎えに来ると言うのだ。
場所も何も指定されてないじゃないか。



「……Aちゃーん？」
「あああああいだだだだ頬を握りつぶそうとしないで！！！」
「男の子だったらボディーブロー食らわせてたわよ」

Aちゃんが女の子で良かったわね、と言いトト子は私を解放する。
頬がひりひりと痛むけれどそんなの気にしてられない。
私はどうすればいいのだろう

「私の家で待機してる？」
「嫌。それは絶対したくない」
「なんで」
「全部トト子に頼っちゃいけない気がするから」


カラ松さんと深く話せたのもトト子が連れてってくれたから。
薔薇の花束をくれたのも、私がトト子の家にいるってわかってたから。
トト子に頼らずやったことなんか、最初に話しかけたことぐらいだ。



「恋のキューピットとか仲を取り持つとか、そういうので結ばれたくないの。
自分の力で頑張って自分の力で好きになってもらう。
そうしないとずるい気がするんだ」

「……相変わらず変な所は真面目ね」
「変な所は余計！」

トト子が居てくれてほんとに心強いけど、私の力で頑張らないといけない。
そうしないと素直に喜べないしね。




「……どっかその辺でうろうろしてるよ。
私たちの出会いが運命なら、きっと会えるはずだから」
「運命だなんてカラ松くんみたいなことを言うのね」

そう言ってくすりと笑うトト子。




「もちろん！私はカラ松ガールだからね！！」

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