27ガール ページ27
「トト子、私そろそろ帰るね」
「えー、もうちょっと居てもいいのに」
「カラ松さんに会うためにお洒落しなきゃだから」
私がそう言うとトト子は少し口を尖らせて「はーい」と言った。
荷物を持ってトト子の部屋を出る。
「じゃあね、トト子。また来る」
「うん、ばいばい」
ひらひらと小さく手を振るトト子は少し名残惜しそうにしていた。
やっぱり女の子は可愛いなぁ。
一階へ降りて、トト子のご両親に挨拶。
また来てねと言ってくれるご家族を持つトト子は幸せだなぁと思う。
私は一人暮らしだから、家へ帰っても一人。
だから、家族が迎えてくれる家が少し羨ましい
「まあ、そう思うなら実家帰れってわけですけどね。はっはっはー」
でも、私はこの街が居心地いいからまだこのままでいい。
トト子にも会えたし、カラ松さんにも会えた。
その事実がある時点でこの街は私にとってかけがえのないものだから。
今の私は、とっても幸せ。
ふと、あるお店の前を通りかかった。
そこはいろとりどりの綺麗なものがたくさん並べてある雑貨店。
普段お店などには興味がないが、何故かその店に惹かれ私はその店に入った。
いらっしゃいませ、と響く美人店員さんの声。
そうだ、この間公園で話したときカラ松さんに聞いた気がする。
【俺達六つ子には自分のカラーがあってな。ちなみに俺の色は青だ】
よし、よーく思い出せA
脳をフル回転させるんだ。
「あの、すみません。
―――――これの赤ってありますかね?」
1296人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
◇ Nana ◇(プロフ) - あああああああカラ松も夢主ちゃんもトト子ちゃんも皆可愛いよおおおおおおお((凄く面白くて、夢中で読んでました!!こんなに面白いお話を書ける人がこの世に存在したんですね…!続編も読ませていただきます!! (2016年6月10日 21時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - カラ松かわいい めっちゃきゅんとした!!!!!! (2016年5月7日 13時) (レス) id: 32a7da3132 (このIDを非表示/違反報告)
猫松 - カラ松girlの私を更にカラ松girlにするなんて!文才あり過ぎですよー(((о´∀`о)ノ (2016年5月4日 20時) (レス) id: 4cb117398e (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - ★いーちごん★さん» そう言っていただき大変嬉しいです!素敵だなんて光栄です…!頑張らせていただきます! (2016年5月3日 16時) (レス) id: bdfa4e2581 (このIDを非表示/違反報告)
★いーちごん★ - カラ松可愛いいい!!!もともとカラ松girlだったんだけど、もうそれ以上に好きになりました!!素敵なカラ松をありがとうございます!!これからも頑張ってください!! (2016年5月3日 3時) (レス) id: a7b40fea04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ