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24ガール ページ24

「あの、……Aちゃん」
「なんでしょうか」

おずおずと私の名前を呼ぶカラ松さん。
名前を呼んでくれただけなのに心の中が凄くあったかくなる。

「ほんとに、俺のタイミングで抱きしめていいのか?」
「……あ、当たり前じゃないですか。ちょっと恥ずかしいんですから何回も聞き返さないでください!!」
「すっ、すまん…!!じゃあ……」


【じゃあ】
その言葉を聞いて、もう帰ってしまうのかなと思った。
少し寂しくなって思わず目を瞑って下を向いてしまう

少しだけ余韻に浸ってから戻ろう
そう、思ったときだった






「……あとで文句は受け付けないからな」
「え?」


ぐいっと引き寄せられる体
瞑った目を反射的に開けると飛び込んできたのはカラ松さんの髪の毛
私の体の自由を奪うのは目の前の彼の腕



「……っ!!」



何をされてるかくらい、すぐに分かった
私、カラ松さんに抱きしめられてる。



「……きみが、可愛いことを言うのが悪い。
俺はいつだってAちゃんを抱きしめたいさ。そんな早く気持ちが静まるわけないだろう」
「……お、怒っては、ないんです、けど」


まさか、今されるとは思わないでしょ。
確実に「次思ったらしてください」の流れだったでしょ。

カラ松さんの力は思っていたよりも強くて、身動きなんか取れなかった。


必要とされてる感じが、たまらなく心地良い。







「……でも、ここトト子の家の前なんでやめましょう」
「あ……」


ばっと驚いたように、というわけでもなくすーっと私を離すカラ松さん。
顔を見ると少し満足そうな顔をしていた。

「なんで、そんな満足そうな顔なんですか」

私が尋ねるとカラ松さんは私の耳元で囁いた。




「俺だからと安心してたら、痛い目合うからな?」


にぃ、と口角の上がった顔は男の人の顔で


「……か、覚悟、しときます……」


痛い目に合ってもいいかも、とか考えたり。

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◇ Nana ◇(プロフ) - あああああああカラ松も夢主ちゃんもトト子ちゃんも皆可愛いよおおおおおおお((凄く面白くて、夢中で読んでました!!こんなに面白いお話を書ける人がこの世に存在したんですね…!続編も読ませていただきます!! (2016年6月10日 21時) (レス) id: 1b43d596bb (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - カラ松かわいい  めっちゃきゅんとした!!!!!! (2016年5月7日 13時) (レス) id: 32a7da3132 (このIDを非表示/違反報告)
猫松 - カラ松girlの私を更にカラ松girlにするなんて!文才あり過ぎですよー(((о´∀`о)ノ (2016年5月4日 20時) (レス) id: 4cb117398e (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - ★いーちごん★さん» そう言っていただき大変嬉しいです!素敵だなんて光栄です…!頑張らせていただきます! (2016年5月3日 16時) (レス) id: bdfa4e2581 (このIDを非表示/違反報告)
★いーちごん★ - カラ松可愛いいい!!!もともとカラ松girlだったんだけど、もうそれ以上に好きになりました!!素敵なカラ松をありがとうございます!!これからも頑張ってください!! (2016年5月3日 3時) (レス) id: a7b40fea04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年12月7日 17時

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