【黒バス】木吉先輩の双子は転生系女子の様で~sept~

316.nouvelle ページ16

どういう事だ?

私が首を傾げると、隣にいる花宮君も同様に首を傾げた

斉「あの監督さぁ、1部の金持ち…彼処の4割を除いて少しでも自分の気に入らない部員がいると、事故に見せかけて復帰しにくい怪我を負わせるんだよ」

俺の仲間には手を出すんじゃねーよ屑が と先程までのチャラチャラ感はどこへやら

チッと舌打ちをして頭をガシガシと掻く

(人1)「…あれ、仲間でなければ怪我をしてもOK何ですか?」

何となく予想はついているが、一応聞いておく

斉「あはは、しないしない!!俺はやらないよ!!俺は、ね」

それから花宮君に顔を向けて意味ありげに笑うと、すぐ私を見た

斉「君も気をつけて。あの監督、あまり君をいいように思っていないみたいだったから」

(人1)「……」

ま じ か よ

勘弁して下さいよ

という事は、私もあのステージにいる人達と同じ様な目になる可能性があるという事か

それはやだなぁ

…もういやだなぁ

花「先輩、木吉さんの事虐めないで下さいよー。木吉さん、大丈夫だからね」

そういや、花宮君から私への敬語が減ってきた

ワザとか?

まあいいや

(人1)「ええと、とりあえず私は入部できるって事でいいんですよね?」

斉「うん」

(人1)「なら良かったです」

ホッと胸を撫で下ろす仕草をし、口の端を上げる

これで私がマネージャーとして入部するのは確実か

ならば、もっと演技上手くならないと危ない

花宮君だけでなく、この先輩もかなり鋭そうだ

それにレギュラーの4人組も…ここは関わる様になるか分からないけどね

(人1)「…?」

足に何かがぶつかる

何だろうと視線を下ろせば、私の足元には1つのバスケットボール

それを手に取ってコートの方を見回しても、誰も取りに来ない

たまたま誰も使っていないボールが転がってきたみたいだ

花「…木吉さんってさ、バスケ出来たりするの?」

お前突然だよな

好奇心旺盛ですって感じに体を乗り出して私と目を合わせる

君の目は全く好奇心旺盛って感じじゃないけど

(人1)「少しなら…。それがどうしました?」

出来ませんとか言う意味はない

実際出来るし

斉「マジで?へぇ、鉄心と同じDNAってのも少しは関係してるのかな?」

先輩の言葉に、思わず息を飲む

んな事を言わないでくれ

今のだけで不快感がMAXになったが、顔に出さない様に堪える

(人1)「はは、関係ないと思いますよ。私、中学の時は鉄平と違ってバスケ部じゃありませんでしたから」

手に持ったバスケットボールを静かに置いて笑った

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