「永遠に。」 ページ8
紫さん描写あります。むしろそれしかない感じです((((
「あははっ、そうやねん、それでなー」
遠くから薄く声が聞こえる。
大好きな彼氏の声。
遠く感じるのは防音室の中だから。
すとろべりーぷりんす、略してすとぷりの公式放送を今やっている。
私も聞いてるよ!リビングで、だけど。
「それじゃー!」
「「「「「おつぷりー!」」」」」
5人の声が重なる。
その合言葉で放送が終わり、BGMが小さくなっていった。
ガタッ
と小さな音がした。…また、か。
「Aぁっ…」
小さく私を呼ぶ声がする。急いで走って声の元へ行くと、口を抑えたジェルくんがうずくまっていた。
「ジェルくん、」
「Aっ…Aっ…」
「うん、私はここにいるよ。」
優しく背中を撫でる。
「俺から離れんといてぇっ…」
「離れないよ。」
「消えないでっ…」
「消えないよ。」
ぽろぽろ、と目から大粒の涙を流すジェルくん。
「なぁくんっ…なぁくんっ…」
大好きな相方の名前を呼びながら、ぽろぽろと涙をこぼす。
「俺が頑張らんといけんのにっ…」
「ジェルくんは、もう頑張ってるじゃん。」
頑張りすぎてるくらいだよ。頼れるリーダーの代わりにグループを仕切って。今まで以上にみんなのこと笑わせて。
そんな気持ちが伝わるように、ぎゅっと強く抱きしめた。
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作者名:凛月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年7月5日 21時