内通者【１】 ページ24
ドンとギルダが待っていてくれている図書室の前。
２人に仲間になってくれるように頼むのだ。
しかし私はモヤモヤしていた。
先程、エマとノーマンが２人に｢本当のことは言わない｣と言ってからずっと。
エマが言うには真実を話すのは今じゃないらしい。
「お待たせ二人とも」
「何？話って」
ノーマンが扉を開け２人に笑顔で話しかける。
ドンはいつも通りで、私達が何を話してくるのか興味津々な模様。
一方ギルダは顔を伏せていて表情が読み取れない。
私とレイは変に口を出さず、エマとノーマンが説明しているのを聞いていた。
「人身……売買？」
「うん……今までの兄弟みんな悪い人に売られてたの…」
ドンは数秒驚いた顔を見せる。
だがしかし、嘘だと思ったのか吹き出した。
「だーっはっはっはっ！！何深刻に話し始めるかと思ったら…アハハないないないない！！」
『ドン…』
「Aもこの話信じてんのか！で？オチは？一体コレ何の遊び？」
そう笑いながらドンは周りを見る。
すると皆が真剣な顔をしていることに気付いた。
だがドンはまだ信じ切れていないようで、引きつった笑みでいる。
「ちょっ……え？待ってじゃあママは？」
「悪い人に私達を売ってる……」
「は！？バカ言え！！ふざけんなよ…ありえねぇだろあんなに優しい……取り消せエマ！！」
あぁ…やっぱりこうなるよね。
そう思ったとき、椅子に座って俯いていたギルダが椅子から立ってまだ若干俯きながら話し出す。
「ドン。 ハウスのこと、ママのこと大好きなエマがそんな嘘つく理由ない」
｢(ギルダ…)｣
「それにね…変だと思ってた…。
最初はすぐに聞こうと思ってたけど、エマすぐどこか行っちゃうし、なんかすごく真剣だし、どんどん聞けなくなっちゃって……」
そこまで言うと、ギルダはよほど辛かったのか泣き出してしまった。
エマはギルダを抱きしめて不安にさせてしまったことを謝る。
『前、ママが私達に”罰ゲーム”みたいなお手伝いさせてきたよね？優しいママがさせるのおかしいと思うでしょ…？』
「ッ！？…待て…コニーは……コニーは無事だよな？大事ないんだよな！？」
「わからない」
後ろでノーマンがそう言う。
目の前で辛そうな顔をするドンを見ていられなくて下を向く。
そしてエマは脱獄の話を２人に持ちかけた。
「ここから逃げてコニー達助けに行こう、全員で一緒にここから逃げよう」
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仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (
レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね！！！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます！女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます！ (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネック | 作成日時：2019年1月26日 0時
