考えがある ページ18
次の日、今は木の下。
ママやシスターになるべく怪しまれないよう森に集まった。
「しかし耳か…確かにこれは気づかねぇな。言われりゃあるけど」
「そんなすぐ消える痕なのか……」
エマは無意識に疑わなかったことを謝る。
私は、そんなに思い詰めることはないと思い、エマに「そんなことないよ」と言うように抱きしめる。
「いや、お手柄だよエマ」
『ノーマンの言う通り、エマのおかげで｢場所｣｢形｣｢大きさ｣が判った！次に進める！』
「……！」
エマの気持ちが変わったので安心した。
そしてそのままエマの隣に立つ。
｢場所｣の次は──。
「『壊し方』」
「どうする？切開して調べるにも…」
「バレるよね…」
耳に何かしてそれを髪で隠したとしても、ママはよく髪をかきあげてくるからすぐにバレるだろう。
エマもさっきソレをやられたみたいだし…。
『個人の信号を特定できない。｢確認｣なしには位置が分からない。門や塀に近づいても”通知”１つしない……』
「俺達に埋められている発信機は機能としては割と甘いんだよな。」
でも埋めている。
なぜか。
「ママは、発信機さえ健全ならどこまでも追える自信があるんだろう。たとえこっそり門や塀を越えたとしてもな」
「そんな……」
エマが不安な顔になる。
そういえばエマはノーマンと壁まで行ったことがあるんだっけ。
さっきレイが言ったことはきっと、ママに”通知”がいくなら発信機が壊れた時ってことなんだろう。
「壊れたら追えない。壊れなきゃ追える。じゃあ壊れた時だけすぐわかるようにしようとするはずだ。例えばアラームとかで。」
「”壊したらママに知らせる”？」
『きっとすぐにバレちゃうだろうね』
「まあ”通知”なんてものが実際あればの話だけど」
ママは私達に発信機の存在を教えた。
それは多分”教えても問題ない”ってこと…？
まぁ、簡単には否定できない……でも今考えられるのはそういうことだろう。
『迂闊に触って壊すのも危ないから、壊すのはあくまでも逃げる時だけ』
「えぇえ！？でも、じゃどうやって壊し方…！！」
「それなんだけど。
この｢形｣と｢大きさ｣ちょっと思い当たることがある。この件は俺に任せてくれないか」
なぜ思い当たることがあるのか少し気になったが、すぐに次の議題に進んだ。
あとは「全員を連れ出す方法」について考えなければいけない。
すると、エマが口を開く。
「皆！私に考えがあるの」
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仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (
レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね！！！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます！女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます！ (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネック | 作成日時：2019年1月26日 0時
