GFハウス【1】 ページ2
「みんな起きてー朝ごはん遅れるよー」
朝の6時、別の部屋からエマの声が聞こえる。
私は目だけ動かして同じ部屋の子供たちに置いてけぼりにされたことに気づく。
いや、私はノーマンとレイ、ドン達と同じ部屋なのだ。絶対に1度は起こしてくれたに違いない。
なんて布団の中で考えていると、走る音と共に「バンッ」とドアが開かれる。
「A朝だよー起きてー!!」
「起きてー」
「「俺たちより寝てずりーぞー!」」
エマが背中にフィルを乗せたまま布団をはがす。
その後私の上に乗って騒ぐラニとトーマ。
私は思わず「ウッ」と声を漏らす。
『おはようエマ、フィル。2人は本当にごめん、起きるから離れてほしいな』
私は両手でゴメンのポーズを作って2人に謝る仕草を見せる。
すると「仕方がないな〜」と言って降りた。
『ありがとう2人共』
「ほらA着替えて!朝ごはん始まる!」
エマはそう言うと私の服のボタンを外し始めた。
側には性別の違う子がいるけどどれも小さい子だし、兄弟だからそこまで気にならない。
エマが全てのボタンを外し終えたタイミングでズボンをはき替えた。
今日はグッスリ眠ったな〜なんて考えながら。
まだ起きたてで脳が活性化していないのだ。
「エマ、A早く起こ……うわぁ!?」
『ゲッ……ドンの変態……』
「ドンの変態ー」
「こらドン!Aまだ着替えてる途中だから!!」
様子を見に来たドンに下着姿のままの上半身を見られ、「変態」と言ってみれば私に続いてラニもトーマもからかうように真似した。
エマはそんなドンを怒る。
私が起きるのが遅くなったのが原因でドンが怒られているのに、他人事のように小さくフフっと笑うとエマが不思議そうな顔をして見せた。
その後は急いで服を着替えて、エマや着替えが終わるのを待ってくれていた子供たちと一緒に食堂に向かった。
『あっ、ドン……。朝きっと起こしてくれたんだよね?ありがとう』
「今度からはちゃんと起きろよー?」
『うん。さっきのは気にしないでね!私も全然気にしてないからさ』
「お、おう……」
『コニーもおはよう』
「うん、おはよう」
コニーは本当に可愛いな〜。
って、あれ?さっきまでエマがいたのに見失っちゃった……?
と辺りを見渡すと両肩をポンポンと叩かれる。
「「おはよう、A」」
振り向くとノーマンとレイがいた。
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仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね!!! (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます!女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます! (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネック | 作成日時:2019年1月26日 0時