――３―― ページ4
その次の日の夕方、私は瞬木家の玄関の前へ行き、ブザーを鳴らした。
ピンポーン
少しして隼人くんが出てきた。
隼人「はい」
何回も顔を合わせたことはあるので私が隣の部屋に住んでいるのは彼も知っているが、やはり少しこちらを警戒してる様子だ。
A「瞬木さんちの子ね。これシチューとクッキー。つい作り過ぎちゃって…それでおすそ分け。よかったら弟くん達と一緒に食べてね。」
もちろん作り過ぎたというのは気を遣わせない為の嘘である。
「瞬木くんちの子」と呼んだのも、「なんで俺の下の名前知ってんの」と怪しまれない為だった。
私はにっこりと笑って無邪気そうに接した。
隼人「ありがとうございます！早速今日食べますよ。隣の方ですよね。えっと、お名前は…」
A「Aよ。よろしくね。」
隼人「Aさん…」
A「Aでいいよ。あと敬語も無しで。良かったら仲良くしたいし、親しい感じでお願いっ！」
私はできる限り裏が無いと思ってもらえるように話した。
隼人くんは少し考えた顔をしてから返事をした。
隼人「わかった。ありがとう。」
ニコッと微笑む隼人くんに少し安心する。
A「…それでなんだけど、明後日の土曜の夜、私と焼肉でも行かない？おごるからさっ！」
おごるという言葉に隼人はピクッと反応した。
隼人(ラッキー！タダで飯食える！)
隼人「いいの？」
A(よしっ！食いついてきた！)
A「うん。ただ私と隼人くんの２人だけで行くってことでいいかな。」
隼人「え？」
弟が一緒という前提で考えてた隼人くんは少しきょとんとした。
A「ほら、予算のこともあるしさ。無理なら行かなくてもいいんだけど…」
隼人「……」
隼人(まぁおごってもらうのに２人分も追加しちゃ悪いか…でも信用していいのか？いきなりだし何か狙いがありそうな気がするな…でも俺にとっても今のところ悪い話ではない…)
隼人「わかった。行こう。」
にっこりと笑う隼人くん。
きっと外面なんだろうなぁと思いながらも気付かないフリをして私も微笑み返した。
A「じゃあ明後日の６時に迎えに行くね。」
隼人「うん。」
交渉が成立した。
計画の第一段階クリア。
私はどんどん危ない段階に近付こうとしていた。
ラッキーアイテム
隼人のタオル
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野生のスタッフ(プロフ) - 莉沙さん» 通知来てなくて返事に気付かず遅れてしまい申し訳ありません！ ありがとうございます！ パート６以降の続きも張り切って作っているのでアップはいつになるかわかりませんが楽しんでいただけると嬉しいです！ コメントありがとうございました！ (2016年4月23日 17時) (
レス) id: 3068e57cd7 (このIDを非表示/違反報告)
莉沙 - これ見たぜ！めっちゃいい作品だぜ！ (2015年1月12日 4時) (レス) id: e39965f478 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - ばっしゅさん» ありがとうございます。応援励みになりますm(_ _)m 続きのパート５以降はまだいつになるかわかりませんが一昨日も昨日も今日も作品にとりかかっていました。できるだけ早く納得できるものに仕上げ、アップしていこうと考えております。ありがとうございます。 (2014年8月25日 21時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
ばっしゅ(プロフ) - 野生のスタッフさん» ですよね；；；お節介ですいません・・・(´A｀)作品、とっても面白いです！更新待ってます(´▽｀*) (2014年8月25日 20時) (レス) id: 211a3ef49a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - ばっしゅさん» 公式ではそうですよね。存じております。 これ投稿したのはゲーム発売前だったので瞬木くん達の学年が公になる何ヶ月も前だったんですよね。なので公式は公式、こっちはこっちとして扱ってくださると有り難いです (2014年8月22日 18時) (携帯から) (レス) id: 182ff83e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野生のスタッフ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/dengonaban/
作成日時：2013年8月6日 21時
