俺の中ではもう ページ23
玲於side
幸せになってね 。
いちごちゃん今にも泣きだしそうな笑顔でそんなことを言う
玲於「幸せにってなんだよ..」
俺の話も聞かないで前歩くし、泣いた?って聞いても大丈夫の一点張り
それに俺は今十分幸せだっつーの、いちごちゃんが隣に居てくれればの話だけどさ
玲於「いやいやいや、意味分かんねぇし」
まるで早くこの場を去りたいとでも言いたい様に早足で重い荷物持ちながら歩くいちごちゃんに追いついて逃がすまいと右腕を掴む
玲於「幸せにって何?俺なんかした?」
俺の勘がこのまま帰したら駄目だって、思った、また会えなくて避けられる、そんな予感がした 。
貴「そのままの意味だよ、離して。」
俺の方なんて向かずに床を見つめるいちごちゃん、少しだけ声が震えているきがする
玲於「こっちみて、何もしないから」
貴「やだ、離して、おばあちゃん待ってるから」
玲於「また俺の事避ける?」
なんかこの前みたいに俺の事避けて数日話さなくなった時みたいな雰囲気のいちごちゃん
あの時は好きって自覚してなかったし、好きだったかわかってなかったから避けられて多少は我慢できたけどさ
今は無理。好きな奴に避けられるとか死んでもゴメンだわ
玲於「いちごちゃんが何考えてるか知らねぇけどさ、俺の幸せは俺が決めるし、その幸せの中にはもういちごちゃんがいねぇとダメなの」
俺にとってのいちごちゃんは欠かせない存在で、何よりも大切な存在なんだって
笑顔を見たらなんだって出来る気がするし、喜ばせる為なら苦手な事だってする
やっと気づけたのに、なんでいちごちゃんは苦しそうな顔してんの?苦しそうな顔させてるのは誰?もしかして俺?
貴「あと数日で私は実家に帰るんだよ。」
玲於「うん、知ってる」
貴「直ぐに忘れちゃうんだよ」
玲於「忘れる訳ない」
俺が忘れるわけないじゃん、クサイって言われるかもしれないけど好きになった人の事は絶対に忘れないし大切にするタイプだから俺、
貴「辛い、玲於くんと居ると心が辛い」
玲於「俺..?なら今泣きそうなのも、俺のせい?」
未だに俺に背を向ける彼女の背中はいつもに増して小さく見えて、今にも消えてしまいそうなものに見えた 。
貴「違うよ、それは違うの。私の問題だから」
792人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました!いい作品ありがとうございました!! (2018年12月5日 20時) (レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です!!! (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜!このお話すっっっごい!大好きでした!! 最後の結末が感動でした!(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます! (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです! (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます;;一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます!!完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ますみさん | 作成日時:2018年10月9日 22時