React of the Queen. IV【あんスタ】

22 - 6 オペラ座の怪人 ページ28

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「こんにちは

『新たな流星隊の王』と『その仲間達』よ」




「へ？

何スかその呼び方」


「拙者らはどちらかというと王じゃなくて隊長でござる」



「…オペラか何か…？」





きょとんとした、去年の春とは見違える彼らの前で、私は静かに会釈をする。





「本日は、貴殿方含め『元流星隊の王』……、ああ、いえ、隊長ですか
そして、『その一番の側近の方』に


お願いがあって参りました
appointment取らず伺いまして申し訳ありません」





「…拙者達と、守沢殿と深海殿、でござるか」





「…待って、朱桜くんには悪いけど、今の時点でもう結構面倒臭そうなんだけど…」




「翠くんそれは思ってても言わない」

「お口チャックッス」





微妙に場の閉まらない空気に、少し呆れつつも『王』にまっすぐ目を向けて続ける。





「…

まあ、翠くんの言う通りです
私は貴殿方にどうしてもお願いを受けていただかなければならない」




「…命令ってことッスか」



「どう捉えていただいても構いません

申し訳ありませんが、事情を話すこともできません」





怪訝そうな顔の鉄虎に、尚も続ける。





「……、貴殿方には、私達の最終日、3/31

その日、私達の『演出』に使う道具をいくつか貸与していただきます」




「？
面倒なことと思って身構えてみれば

道具を借りることに隊長…、いや、守沢殿の許可は要らないッスよ？」



「…ああ、いえ

新unitの皆さんにお願いするのがこの1つ
…まあ、これはお願いというより一言伝えておく、といったようなnuanceに近いですが」



「…ちょっとかさくん、面倒臭くして言わないでよ

とっとと言って退散するよ、時間ないの」





後ろから突如現れた泉に、レッスン室の新流星隊の面々はぎょっとした。

その反応に不機嫌そうにしつつ、泉は鉄虎に紙を1枚手渡した。






「それ、読んでからちあくんか深海に渡して

深海なら渡せばわかる」





まっすぐ目を見て、しっかりと。





「そして忠告
3/31、俺達が何をしようがあんたらは何も言わない、止めないこと


…それが俺達からのおまえらへの命令」




「不満は当然です

…ですが、どうしても従いたくない、命令が聞けないと言うのなら私達は手段を選ばない
3/31の間だけでも、貴殿方を拘束するのも厭わない」





頭を下げて、目を瞑った。






「…いくらお姉さまの為とはいえ
罪もない人に剣を向けたくはない


……だから、お願いです」






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