13 - 4 ナイト ページ5
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「久しぶりだな、おまえたち！
1人見たこともないやつもいるけどっ？
そいつが聞いてた新人だな、よろしくひよっこ！」
「ひよっ…！？」
”ひよっこ”という言葉に異様に反応したひよっこ。
事前に紙を見て、名前は知っていた。
「そんでよろしくしといて悪いけど
Knightsは解散だ、お疲れ！」
ばっさりと、言い放つ。
すると、寝ていた凛月は布団からずり落ち
化粧をしていた嵐の手から筆みたいな物が落下。
泉は大きく項垂れ、頭を抱え
ひよっこに至っては持っていた物何もかも床に落とす。
Aは椅子に座ったまま、じっとしていた。
目線を大きくそらしたまま。
嵐は落としたものを拾い上げ、ため息を吐いた。
「…あの人の言う通りってわけね」
「…あの人？」
凛月が珍しく起き上がり、のそのそとスタジオの奥に消えていく。
泉はため息を吐き、テーブルに肘を付きながら言った。
「天祥院だよ
あんたがもうじき帰ってきて、俺達に決闘を吹っ掛けるって」
少しそれに驚きつつ、内心嘲笑った。
帰ってきて早々、おれはあいつの手駒になっている。
まあ、なってしまった後ではしょうがない。
おれはおれなりに、程よくあいつの策を利用してやるだけ。
「それがあの皇帝の策の通りでも
これはおれが考えたことだ
今日1日見た限りKnightsは腑抜けになった
自分の力じゃ何も守れない
なのに、家族ごっこに耽って家族は大事にする
大事にするだけで、守れなくなったら棄てる
そりゃ、大事なもんを捕られるよ
あいつらに捕られても、文句は言えない」
立派な建前論を並べ立てて、自分には特大ブーメラン。
内心ではやっぱり嘲笑っていた。
奥から現れたのは、珍しく練習着に着替えた凛月だった。
目を丸くさせて見ていると、凛月は少しの沈黙の後、じっと見つめ、言った。
「…決闘なら決闘でやればいいよ
確かに、大事なものを守れてないのは事実だけど
人なんだから弱音だって吐いちゃうけど
諦めてなんかないはずだよ、みんな
王さまに勝って、その後のエッちゃんたちにも勝つ
そうしてKnightsもAも、もれなくあんたも守ってあげる」
凛とした、赤い双眼がおれを捉えた。
傍で、スカイブルーの瞳もまっすぐ見上げている。
「俺はもう、あんたの知ってるリッツじゃない」
大きな剣が振り下ろされるのを
おれは見たような気がした。
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まひる(プロフ) - *ピンク*さん» ありがとうございます、嬉しいです(*´ω｀)これからの物語も楽しんでいただけるようなものであれば幸いです〜(人*´∀｀) (2019年10月17日 21時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
*ピンク*(プロフ) - いつも楽しく読んでます！！更新頑張ってください！！！！！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: dc0ff62b63 (このIDを非表示/違反報告)
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