React of the Queen. II【あんスタ】

Story 8『 falling into the sea 』 ページ8

·





深い海の底に、求めている過去が


答えが、あるのだとしたら。




その身を海へ投げ、その答えを求めるだろうか。




ただの物語の”人形”となるよりも


その繰り返した目的を果たそうと、挑み続けるだろうか。






────…この『シナリオ』はもうどうしたって変わらん

───何度繰り返したって変わらんのだから







「凛月、学校に来てるのに寝てるのかよ…」



「相変わらずだね、凛月くん


”スターマイン”、もう少しだって”お姉ちゃん”から聞いたけど…」







───『人形』になんか成り果ててやらない。






「そういえば

”お姉ちゃん”はモデルの方仕事いれたみたいだし
瀬名先輩はバカンスって聞いたな…
司くんもたまに来てるの見るけど…」




「凛月が学校来てる理由が謎だな…


どうせろくでもないだろうけど…」







どうやったらAを知れる？



これまで試してきた”作戦”はほぼボツ。

結果が出たものはあまりない。



出たとしてもしょうもないこと。







───お主らが気づく前に、まず真っ先に

──…嬢ちゃんが変わらなければ、何も変わらんじゃろうなあ







今の俺にできることは、本当に何もない？








────『本当の役立たず』は、俺？









深い海の底に、何もかも


ゆっくりと、沈んでいく。







·

8 - 1 幻影→←7 - 6 偽り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す