44 . 存在 - Alive ページ45
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頭の中に響くのは、耳鳴り。
突然響いた大きな音が、ぐわんぐわんと響く。
廊下で酷い音がして、私はそっと体を起こす。
傷はすっかり癒えていた。
「………凛月くん？」
廊下の暗い片隅に、身を縮めて
彼は小さく、肩を震わせていた。
何かを必死に否定するように。
何かを全力で、打ち消そうとするように。
『
対象の極度な精神的変化、崩れが起こったとき、能力、叉は魔法が己で制御できなくなること。
その
踞って、顔も隠して、閉じ籠って。
小さな小さな、子供のようだった。
「…りつ、」
彼の呼吸は荒かった。
話そうにも、
彼が話していたとしても、違う人にその声が届く場合もある。
必ずしも、この状態の中でその声が私に届くわけじゃない。
寧ろ、可能性的には低い。
彼に何があったのか、私には解らない。
彼が何にそんなにも塞ぎ混んでいるのか、
何もかも、私には解らない。
触れてしまっても良いのであろうか。
──他人に踏み込むには、自らも、踏み込まれる覚悟をしなければならない
前に聞いた言葉は酷く心に刺さる。
彼に踏み込むには、私の力では不充分ではないのか？
伸ばそうとした手を、止めて、
つられそうになる呼吸を、慌てて直して。
深呼吸して、また、私は手を伸ばす。
「
「……っ、…」
驚いたように、彼は目を丸くして私を見上げた。
彼らしくない、弱ったような赤い瞳。
それを見て、私は笑う。
「…大丈夫
私はここにいる、…そうでしょ？」
『
対象の異常を解消させることから、浄化とつけられた。
ただし、これは一時的なもので、気休めにすぎない。
彼は恐る恐る、私に向かって手を伸ばす。
力が抜けたように、倒れ混んで。
その姿は、何だか昔の私に似ていた。
そんな私の手をとってくれたのは、誰だったろう
それももう、覚えていないけれど
存在を肯定される、それが一番の救いだということだけは、何故か覚えていた。
.
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まひる(プロフ) - L:eta-starさん» 魔法の名前は、例えば炎系統魔法でしたら、火に関連する英単語とかを参考にさせていただいています！楽しんでいただけて嬉しいです(*´｀*) (2018年3月18日 20時) (
レス) id: 203be79402 (このIDを非表示/違反報告)
L:eta-star - （続）名前入力忘れました！すみません:;(∩´`∩);:とても面白かったです！応援してます！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e6de48871a (このIDを非表示/違反報告)
（名前） - とても素敵なお話ですね！全員がかっこいいです！！！！まひるさんは魔法の名前など、自分で考えて作っているのですか…??? (2018年3月17日 22時) (レス) id: e6de48871a (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - まおりぃぬさん» ありがとうございます！！そう言っていただけると嬉しいです笑笑ご期待に答えられるように頑張ります(*´∀｀*) (2017年7月15日 21時) (レス) id: 203be79402 (このIDを非表示/違反報告)
まおりぃぬ - 続編頑張ってください！どこまでもどこまでもd((ry 愛しております！！！(←怖い。)楽しみにしています！ (2017年7月15日 20時) (レス) id: 053800845a (このIDを非表示/違反報告)
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