開く新世界 ページ46
「あ、リッツ〜、いるんだろ?
おまえ、……えっとなんだっけ、…猫みたいな名前の………ま………マオ?だっけ?
マオのとこ行ってくれば?
遊んでこいよ、おれは良いから
Aがいるし」
「私…!?」
「…え、まーくん…?
……レオさま、気遣いなんて出来たんだ?」
「おれ宇宙人と更新できるから、人の心を読むこともおれにとっては簡単なんだ…♪」
「じゃあ俺は今何を思ってるでしょうか?」
笑ったリツさんが、そう問えば、
レオさんは楽しそうに、筆を止めて言葉の羅列を口に出す。
「おおっ、リッツ!!
…ええとなぁ、待って!!霊感湧きそう!!
霊感がおれに答えを教えてくれる…☆」
「…長そうだからいーや
ごめん、レオさまよろしくねぇ、A
あ、そうだ、念のためこれ持ってて」
真っ白な手が、私の前に突き出され、
手を差し出すと、掌に小さな赤い結晶。
イズミさんの蒼い結晶と同じものみたいだ。
「俺の妖力の結晶。
……あ、ちょっと待ってて」
赤い結晶を手に取り、リツさんは何かを施す。
「はい、A」
首に紐のようなものがかけられる。
「…ふふ、可愛い…♪
俺の第二の主さま、なんちゃって
それを手にもって、名前呼んでくれればいつでも行くから
妖石って言って、俺の妖力結晶
霊力を込めなくても大丈夫な便利もの〜」
「……えっ、あのっ」
「…どうしてそこまでするかって顔だね〜
どうしてかわかる?」
「………え、…えっと……」
「なんか憎めないからでした〜。
……あ、でも面倒な事はダメだよ、レオさま引き戻すの手伝ってとかは絶対無理、レオさま、めんどくさいもん」
とんとん、とステップを踏むように数歩前に出たリツさんが、ふわりと消える。
「じゃ、ちょっと行ってきまーす」
.
「…あの、レオさん……」
「リッツおまえのこと気に入ってるみたいだから仲良くしてなー?
あ、おれもだけど。わはははっ☆」
だだっ広い校庭に、また二人だけ取り残される。
そしてまた、レオさんの鼻歌だけが響く。
.
.
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まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ありがとうございますσ(*´∀`*) (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 描いたらTwitterにでも載せさせて頂きますね! (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ぜひ~っ♪ありがとうございます!頑張りますね♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 本当良いんですか?!嬉しいです早速描かせていただきます!2章も楽しみです♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» お描きになってくださいって言い方はおかしいですけど…笑 描いていただけるのならこちらとしてはすごく嬉しいです(*´ω`*) (2017年1月18日 7時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
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