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第十一幕 『 内乱 』 ページ41

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「……うん、そうかい
もうそこまで被害は出ているということだね」






「…あぁ。海街は全滅だと思って良い
ナルが人の気配がひとつも無いって言ってたし
セナが妖力解放を使っても一部の鬼しか倒せてなかった

鬼はまだ居る。寧ろ、増え続けてるっていう方が良いかもしれない」





「…そう。

君がそんなに真面目に話すことだ、確かに尋常じゃないようだね、今回の件は。」





「…そりゃ、仲間の一人が大変な目に会わなきゃいけないくらいだ、認めるしかないだろ?」





「…うん、そうだね。


……その件は後日改めて報告させてもらうよ
多分、次行くときは手が空いた者達を連れていって貰うことになる。
宜しく頼めるかい?」









軽く笑った天祥院さんに、レオさんは皮肉そうに笑って見せた。









「……頼めるか、って、やるしかないだろ?
断れば鬼は増えてくばかり
おれらだけじゃ手もつけられないからな」






「…ふふ、わかってくれてるなら良いよ


今度は皆を連れてきてね
君と二人も楽しいけれど」






「あっそ」









部屋を出たレオさんは、廊下に出て呟く。









「…おまえはどう思う?

リッツ」







「…………、さぁね〜、俺考えるの苦手だし


………海街の全滅、妖をも蝕む邪気。
…ま、レオさまの判断は正しいんじゃない?
助けを求めるっていうのはね」









「……それじゃなくて、


妖の方」







「…え?そっち?



…妖はさぁ……俺詳しくないし…?
ナッちゃんとかに聞いた方がまともな意見返ってくるよ〜?」






「どう思うって話だから、思ったこと言えばいいんだよ」








「……どーしちゃったの、レオさま
そんな険しい顔して……





………行っても俺達の手に負えるのかな〜っていうのが俺の思うこと。
離れてても邪気は強いのに、近くにいけば邪気はもっと濃くなるでしょ?
そもそも、その妖の近くに近寄れるかも問題。


どちらにせよ、今のままじゃ力不足」









「……だよなぁ〜……」









大きくため息を吐いたレオさんは、外へ出て空を見上げた。









「……Aがいた世界の空は何色なんだろ」









ふと思い付いたように、そう呟いて。









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朱に染まりし空→←消へし感情



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まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ありがとうございますσ(*´∀`*) (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 描いたらTwitterにでも載せさせて頂きますね! (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ぜひ~っ♪ありがとうございます!頑張りますね♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 本当良いんですか?!嬉しいです早速描かせていただきます!2章も楽しみです♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» お描きになってくださいって言い方はおかしいですけど…笑 描いていただけるのならこちらとしてはすごく嬉しいです(*´ω`*) (2017年1月18日 7時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まひる | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年1月9日 22時

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