妖の学舎 ページ28
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歩き始めて結構経ったとき。
先に大きな建物が見えてくる。
「…うわぁ、他の建物とを比べると凄く大きいですけど……」
『Aのところで言う学校』
「学校、ですか?」
「ま、その言い方が一番ね
学舎よ、まなびや。」
学舎、と呼ばれた建物は、やはり木で作られている。
挙げ句にボロい。
「……壊れそうですね」
「……大丈夫じゃない?
元からあーだったよ。
…霊術で護られてるから大丈夫〜…
…ふあ〜…ふ」
「リッツ眠そうだな〜!
入っていいぞ〜?どうせ今日はここら辺歩き回るだけだしなぁ
あ、俺も学舎行く!?わはは…☆
久々の霊感到来の予感…☆」
突然高笑いし始めるレオさんに、ため息を吐いたツカサさんが代わりに口を開く。
「ここが、私達の通っているschoolです。
とは言っても、私達は放浪の身ですし、殆ど行くことはありませんが……
この近くにしばらく用がありますから、ほんの少しですが、schoolにまた通うことができます
お姉様も霊術を教わりたいということでしたから、それについても都合が合うかと。
私と鳴上先輩、それにleaderがここに通っていますし。
心配も無用です!」
自信満々に『えっへん』と説明を終えたツカサさんに、レオさんが言った。
「しばらく行ってないからクラス忘れた!!」
「え」
「…アタシも忘れたわねぇ、かれこれ3ヶ月は行ってないし」
「ちょ、鳴上先輩」
『…ま、Aには俺が居るし大丈夫でしょ〜?』
「私ここに通うんですか?」
『…そうだけど……って、話聞いてなかった?
A、多分ナルくんと一緒だと思うけど』
「私とナルさん一緒らしいです」
「イズミちゃん……エスパーかしら…」
『違うし、新入生は普通見知った人に案内とか色々任せるでしょ
……って、聞こえてないか』
「ナルさんに私の世話係…?みたいなものを任せられるんだと思ったらしいです、イズミさん」
「あぁ、そんなものもあったわねぇ
ここじゃアタシとAちゃんはいつも一緒ってことねっ♪」
『シャー』という音を立てて、首の蛇がするりと前に出てナルさんに向かって牙を出した。
「あらやだ、嫉妬しちゃってまぁ」
『するかクソオカマ!!!』
「イズミさんうるさいです………」
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まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ありがとうございますσ(*´∀`*) (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 描いたらTwitterにでも載せさせて頂きますね! (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ぜひ~っ♪ありがとうございます!頑張りますね♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 本当良いんですか?!嬉しいです早速描かせていただきます!2章も楽しみです♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» お描きになってくださいって言い方はおかしいですけど…笑 描いていただけるのならこちらとしてはすごく嬉しいです(*´ω`*) (2017年1月18日 7時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
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