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異世界へ ページ16

「…遠い故郷から

今日から、ここへ住まわせていただくことになって。」





「そーッスかぁ、人違いッスねー、翠くんの言う通りッス

隊長にどう報告しよ…」




「隊長は別の調査で出向いてるでござるよ、
報告は直に副総司令官殿でござる」




「…えー……絶対怒られるじゃん…

……さっさと片付けて怒られる前に死のう…」




「物騒ッスよ翠くん!!


あ、ありがとうございました!
あと目の前の奴は片付けるんで、しばらく外には出ないでくださいッス!
ご協力感謝するッス!」









にっこり笑った青年が、ピシャリと戸を閉めると、

ため息を吐きながら、奥から着替えたナルさんが出てきた。









「…はぁ……、良かったわねぇ、あの子達で
あの子達、全員見えない子だから……

幸いイズミちゃんは見えなかったのよ……
イズミちゃんはわかってたのね…


ま、Aちゃんの中に居たようだから関係ないけど…」









そう言ったナルさんに、また横に現れたイズミさんは同じくため息を吐いた。









「…あー……ハラハラしたぁ…」




「うふふっ、心配だったのねぇイズミちゃん

優しい」



「うざいよクソオカマ」






「…あ、そういえば……その姿じゃ本当に怪しまれて危険だわ
女の子用の着物あげるから、着替えてらっしゃい


ちょうどいいからその間にイズミちゃん、依り代にAちゃんを選んだのはいいけど…
Aちゃんをのっとって操るのは気が引けるから……他の依り代探してあげる
見える奴らに見つかったとき、今のままじゃ厄介よ」






そう言ったナルさんに、イズミさんはめんどくさそうに顔を歪めた。







「……面倒だけど………仕方ないかぁ…」





「はいっ、これAちゃんのね!」









笑顔で手渡された着物はほんのり赤く、

夕日の様に美しい色だった。










.









.

第五幕 『 暁の霊者 』→←戦ふ理由



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まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ありがとうございますσ(*´∀`*) (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 描いたらTwitterにでも載せさせて頂きますね! (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ぜひ~っ♪ありがとうございます!頑張りますね♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 本当良いんですか?!嬉しいです早速描かせていただきます!2章も楽しみです♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» お描きになってくださいって言い方はおかしいですけど…笑 描いていただけるのならこちらとしてはすごく嬉しいです(*´ω`*) (2017年1月18日 7時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まひる | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年1月9日 22時

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