sleepy 25 ページ26
―ガチャ
「ただいまー、、、」
玄関のカギを開け、アパートに入る。
とは言っても部屋の中から返事が聞こえて来ることはない。
一人暮らしだから当たり前だけど。
「ふぅ」とソファに腰を掛け、体の力みを抜く。
今更だけど、国見君ととんでもない約束をしてしまったかもしれない。
彼が眠れるようになるなら喜ばしいことだが、方法が方法だ。
私にも一応恥じらいはある。
「どうするかな、、、」
と天を仰いでいると
―ブブッ
とスマホが振動した。
なんだと思い通知を見てみると
「あ、国見君、、、」
国見君からのメッセージだった。
トーク画面を開き、内容を確認する。
くにみお疲れ様です。国見です。A先輩であってますか?
という確認のメッセージだった。
あの場で連絡先を交換したんだし、私しかいなくない?
国見君も少し天然な所があるのか、、、
彼の意外な一面に直面し、可愛いなとおもってしまう。
くにみお疲れ様です。国見です。A先輩であってますか?
A国見君お疲れ様。Aです。あってるよ。
くにみ良かったです。また連絡してもいいですか。
Aうん、いいよー。
と数回やり取りをしてスマホ画面を閉じ、テーブルに置く。
なんだか国見君とメッセージのやり取りをしているなんて変な感じだ。
そしてここ数日でなんだか色んなことが起こりすぎている。
誰かに頼られたりするのは嫌いじゃない。
それだけ信頼されているという事だし、私自身の成長にもつながる。
でも正直少しだけ疲れたかもしれない。
「、、、お風呂はいろ。」
と一呼吸置いた私は、お風呂へと向かった。
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作者名:ますだ | 作成日時:2023年10月25日 2時