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sleepy 20 ページ21

「くにみくーん、いい加減起きないと怒られるよ」


何分間こうして国見君に抱き着かれているのだろうか


スマホもなければ時計もないから時間を確認する術がない。


国見君に話かけるも


「スー、、、」と寝息で返事をするだけ。


どうやら寝ているらしい。


この体勢で寝れるのは一種の才能じゃないか。


どうやら私の匂いで眠れるというのは嘘ではないらしい。


この光景が何よりの証拠か。








とここで


「国見ー、休憩終わってんぞ!」


という金田一君の叫び声が聞こえてきた。


どうやら今は休憩中だったらしい。


だからあの時倉庫に来たのか








「国見君、いい加減起きないと。休憩終わったってよ」


自分の身体を揺すり、国見君を起こそうとするも


「ん−」


と言い私の背中に顔を擦りつけてくる国見君。


起きなさすぎではないか。


正直、金田一くんにこの光景を見られるのは恥ずかしい。


彼が国見君の事を探して倉庫に入ってきたらまずい。


国見君を寝かしておいてあげたい気持ちはあるけど、、、


ごめん






「こら!」


と私の腰に手をまわしていた国見君の腕を思い切り振りほどいた。


「んん」


と言い私から体を離し、目を開ける国見君。


「起こしちゃってごめん、でももう休憩終わりだって」


「休憩、、、」


寝起きで頭が回っていないのか、ボーっとしている国見君。


「ほら、立って」


と膝立ちで国見君に向き合い、立つように促すと


「もう少し、、」


と今度は正面から国見君に抱き着かれた。






「ちょっと、、、」


私の胸の下あたりに顔をうずめた国見君。


だから起きないとまずいんだって、、、


もうこうするしかないか


「ごめん!」


と形だけ国見君に誤り、バシッと国見君の頭を叩いた。





「いって、、、何するんですか、、、」


ビックリしたのか、自分の頭を摩る国見君。


「ごめんって、、でももう休憩終わりだから。ほら行かないと」


「まだ眠い」と愚痴をこぼす国見君を無理やり立ち上がらせる


とここで


「国見ー、、、ってこんなところで何してんすか」


と金田一君が倉庫をのぞき込んできた。


「あー、、、実は国見君に倉庫の片づけ手伝ってもらってて、、、ね?」


「え、、いや」


そこは「はい」っていう所!


不思議そうな顔をする金田一君に国見君を任せ


「じゃ、練習頑張って」


と伝え私は片付けを再開した。

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設定タグ:ハイキュー , 青葉城西 , 国見英   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ますだ | 作成日時:2023年10月25日 2時

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