抱き枕過剰摂取【国見英】 ※修正中※ (ページ2)

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sleepy　１ページ2

「マネちゃんお願い！この通り！」

大声でそういいながら私に向かって土下座をしてきているのはほかでもない

青葉城西男子バレー部主将、及川徹先輩だ。

この光景、ファンの女の子が見たら卒倒することだろう。

及川先輩の頭部を見下ろしながらそんな事を考えてしまう。

「ちょっと及川先輩やめてください、、、こんな所誰かに見られでもしたら」

と床に膝をつき、及川先輩の頭をあげ土下座をやめさせる。

部活前で誰もいなくなった教室。

人が居ないとはいえ、廊下を誰かが通るかもしれない。

こんな所見られようもんなら、余計なレッテルを張られてしまう。

どこをどう見ようと、この光景は大変よろしくない。

「じゃあ引き受けてくれる？」

と顔をあげ再度私に訴えてくる及川先輩。

そんなキラキラした目で訴えないで欲しい。

何人の女の子がこの顔に騙されてきたと思っているんだ。

「む、、無理です」

目をそらしながら断ると

「じゃあ俺ずっとこうしてるから」と再び土下座の姿勢に戻ろうとする及川先輩。

なんだってこうも往生際が悪いんだろうか。

そもそも何故私なんだ。

もっと他に適任がいるはずだろう。

そう思いながらこの状況になる原因になった数時間前の記憶を思い出した。