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10 F ページ46

「太ちゃん、私クリスマスの日、朝まで北山先輩と過ごすんだ」

Aの言葉は俺を打ちのめすには充分で。

けれどそれよりもっと衝撃だったのは、

俺の次に北山が好き?
俺の、次に。

俺を真っ直ぐに見つめて言い放った一言だった。

俺は一体何をやってんだ...
北山に俺を重ねてる?

Aにこんなことを言わせる為に、そんな想いを抱かせる為に俺はAから離れたわけじゃないのに。

どうして。
何で。

怒りとも悲しみともつかない感情が胸を襲う。

Aをこんな風にしたのは俺なのか?
北山と幸せな恋をしてるんじゃなかったのか?

そう思えばこそ俺は...俺は、この痛みに耐えられるって...

「クリスマスに北山先輩と過ごすのは、その日独りでいることに耐えられないから...」

ふざけんなよ。
そんな気持ちで簡単に身体を開くのかよ、お前。

クソッ!!

俺は車のドアを殴り付け、Aの手首を掴んだ。

「A...何考えてんだよ...」

声が喉に貼り付いて上手く出なかった。

「もっと自分を大事にしろよ」

「太ちゃんにだけは言われたくない!太ちゃんだってずっと誰かを代わりにしてきたんでしょ!ママの代わりにしてきたんでしょ!一番好きなのは今でもママなんでしょ?
なら私だってそうやって生きていきたい。
太ちゃんを好きなまま、傍にいるにはそうするしかないから」

俺は絶句し、動揺して片手で口を覆った。

何で知って...?

「太ちゃんをずっと見てきたんだよ私。分からないと思う?私はもう子どもじゃない」

何だよ、それ。
俺の方がよっぽど子どもじゃないか。

「そして太ちゃんは誤解してる。私はこの先、初めてが太ちゃんじゃないことをきっと一生悔やむんだと思う。でも仕方ないよね、叶わないものは叶わないんだから。この先北山先輩とどうなるのか、何人と付き合うのか、私の人生がこの後どうなるかなんて分からないけど」

Aがふっと顔を歪ませた。

「最初が太ちゃんじゃなかったこと、それだけが唯一私の後悔になるんだと思う」

「何言って...」

俺はお前が大事だから...
本当に大事だから...
だから...?

「初恋が叶う人って幸せだよね。初めてを一番好きな人に捧げられるんだもん。私は無理だったけど」

そんなこと言わないでくれ。

「そんなの、愛されてなきゃ幸せじゃねーだろ...」

「私は太ちゃんだったら何をされても幸せだよ」

やめろ。

俺は、俺は....
Aの唇が俺の唇を塞いだ。

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ましろ(プロフ) - ayachokoさん» た、大したことない(爆)太ちゃんが独りで息巻いてるだけです(爆)(爆) てかそんな思い付かないですよねアクロバティックなこと← (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ぐりさん» うわぁーもう半月経ってますね涙。ご、ごめんなさい;; しかもこの先、しばらくずっと話も動きませんが、どうかお付き合い下さいませヽ(;▽;)ノ (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - mamiさん» だいぶお待たせしてしまい本当にごめんなさいっ(土下座)体調崩して長期療養していて涙 ぼちぼち復活出来そうなので頑張りますね><。。 (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - すごいです、ましろさん…!!脇の下攻めるとかさすがすぎて(//∇//)私が知らない愛し方で啼かせて太ちゃんっ!←違う 自坦のハッピーエンドが少ないましろさんの作品。このお話はどうなるのか…ドキドキ(@_@;)続き楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2017年11月30日 12時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぐり(プロフ) - もーう息苦しい!!ので、続きを!!どうかよろしくお願いしますー!!笑 (2017年11月28日 23時) (レス) id: ccfaf12877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2017年10月14日 16時

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