【文スト】転生以下略したら太宰治の姉でした。

悩みが一つ ページ3

A視点




私は弟にそこそこ懐かれているらしい。




何処に行くにしてもひょこひょこ付いてくるし、隙があれば抱き着いてくる。

ご飯を食べていたら「あーん」を強請って来るし、凄い話しかけて来る。




正直十五歳と十七歳の姉弟の距離感ではない気がするが、拒むと「え？どうして？」と全く笑っていない笑顔で言われお恥ずかしながら大変ビビるので受け入れてしまうのである。

うーん弱いね！




……というか、そう、太宰治十五歳。



もうマフィア加入後であり、そして森さんと秘密共有をもうやってしまっている時期でもある。

そして何故かそれに巻き込まれている私。なんで？？？？？？




うわぁ命の危険を肌で感じすぎていやだもうしんどい。お家帰りたい。前世(？)に戻りたい。

死んでないと思うから前世なのかどうか微妙だけど。




はぁ、と溜息を吐くと、目の前の弟が私に向けて心配そうに顔を歪め、ぎゅっと私に抱き着いてくる。




「姉さん、どうしたの？大丈夫？」



『………いいや。なんでもないよ。』




そう言ってぽんぽんと頭を撫でると、気持ちよさそうに目を細め、私の胸に顔を埋める。

おいそれ姉弟じゃなきゃ犯罪だぞこいつ………顔が良いからって何しても良いってわけじゃないからな！




あ、因みに私は太宰さんを治呼びしてます。まぁ姉弟だからね、この程度はね。

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