【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。

外出が二十五回 ページ27

A視点




と或る高層マンションの最上階に位置する一室、そこに私と中也さんはいた。

黒を基調とした家具で整えられたその部屋は、いかにもあらゆるものが高そうだ。

溜息を吐く。これでもセーフハウスの一つなんだろうな金持ちだなぁ、とか考えながら。




『………もう帰ってもいーでーすかー』



「そうつれねェ事言うなよ、A。」




そう言って髪に口づけるちゅやさん。エッやめてその顔でそんな事やられたら普通に惚れる。

しかもキャラ的にこんなことやりそう………やだ惚れる………でも私にやるのはちょっと解釈違いです………




「顔が赤けェぞ、照れてンのか？………あんまり可愛い反応するなよ、A。」



『やめて耳元で囁くの駄目だってそれは駄目だって反則だっていや本当にマジで無理！！

この確信犯！本当に！本当にもう！！そういうとこ性質悪いんだよこれだから！！』




顔が茹蛸のようになりながら必死で中也さんを遠ざける。

百戦錬磨の私は意外にこういうのに弱いのだ。だって相手が相手だし。逆にこうならない人とかいる？？居たらその人に課金したい。

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