愚痴が三十三 ページ35
A視点
「失礼しまァす。」
ナオミちゃんのかわいらしい声と共に探偵社のドアが開く。
ドアの先は当たり前に原作キャラとイケメンの宝庫だった。うわぁ目と心臓が潰れそう。あまりにも無理。
「あ、お帰りナオミ。……あれ、そっちの子は?」
「私の学校のお友達でAちゃんですわ。今日は依頼人として連れてきましたの。」
「依頼だと?そういう物は先ず事前に連絡を入れてからだな……」
「急いでいましたから。だって、か弱い女子高校生が大変に悩んでいて、
____それも、摩訶不思議な、異能の箱に悩まされているとあれば、悠長にアポなど取っている暇なんてありませんもの!」
「何?異能の箱だと?おい小娘、それは本当か。」
すっげぇ、原作のワンシーンにありそうな会話を目の前でキャラがしてる……
ぽーっと見惚れていれば、こちらに視線が集まっているのに気が付いて、私は急いでカバンから銀色の箱を取り出す。
『そっ、そうなんです。あの、本当に、この箱、変で。祖父の遺品なんですが。
信じて頂けないかも知れないんですけど、捨てようとしても戻ってくるし、一緒に残されていたメモ書きの件もあって_____』
「あっ、西園寺さん!?」
どれだけ捨てても帰ってくる呪いの人形みたいな本のことはメモとぼかして伝えかけた時である。
丁度背後で探偵社のドアが再び開き、今まで仕事で外に出払っていたであろう敦君が帰ってきて私の名を呼んだ。
おっとこれは話が出来なくなる予感。説明に間違いなく時間を取られてしまうな?
私は速やかに帰りたいんだけどな??これは長引きそうですね??
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眼鏡 - とっても面白いです!続きが気になります…! (10月27日 21時) (レス) id: 62e087bff0 (このIDを非表示/違反報告)
るーかす(プロフ) - 大好きです!続きをお願いします! (9月16日 19時) (レス) @page36 id: 85f3bd2ffd (このIDを非表示/違反報告)
sonomegu1216lov(プロフ) - 続きをお恵下さい! (8月10日 4時) (レス) @page36 id: 3cc1dc0b19 (このIDを非表示/違反報告)
こたな - おっ終わり⁉︎続きを続きをお恵みください‼︎ (8月9日 21時) (レス) @page36 id: fa39bd0dc8 (このIDを非表示/違反報告)
すかい - 面白かったです!好きです!もう愛してます!(( 何で終わっちゃうのですか?!後、夢主の祖父好きです。面白い。続き下さい(土下座) (7月1日 2時) (レス) @page36 id: 8a23cf5b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月22日 22時