【文スト】転生して気付けば手遅れでした()【勘違い】

愚痴が二十七 ページ29

A視点




私は本を読まなくてはいけない事実と本を読むのが物凄い嫌な気持ちの間で暫く唸り続けたが、結局読まない事にした。

本と箱は丁重にガムテでぐるぐる巻きにして纏めて燃えるゴミに出しておいたが、明日には新品の状態で戻ってくるのだろう。

うわぁマジでわけわかんないもの手元に置いときたくない………でもなんかもう絶対読みたくない………




もうマジでなんなんだ。カムバック常識。カムバック平穏。




私がそっと殺意を抱きながらゴミを捨てて帰ると、机の上に銀色の箱が既に戻っていた。




『ッアアァァァァァァアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛！！？？』




ビビりまくった私は汚い高音のアを叫び散らし窓を勢いよく開いてから銀色の箱を投げ入れる。




『こっっここここ怖い！シンプルに！めっちゃ！怖い！！ハァッ怖！ただひたすらに恐怖！

エッ何で！？さっき捨てた所なのになんで戻ってきてるの！？最短記録なんですけど！？』




本は未だ戻ってきていないのに箱だけ戻ってきている辺りにクソジジイの意志を感じる。

エッいやでも何？なんなの？一体何を伝えたいの？は？？

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