【文スト】転生して気付けば手遅れでした()【勘違い】

愚痴が一つ ページ3

A視点




私はなんか痛くなってきた頭を抑えつつ、祖父に真顔で問いかける。




『えっ？エッ？ゑ？何？どういうこと？？』



「そのまんまだけど？」



『は？』



「いやな、儂って実は転生者なんじゃけど。お前もだろ？で、儂文スト知っててな？ファンでな？

で、クソつえー異能も持ってて、なんかテンプレみてーに美少年で孤児だったわけよ」



『エッなんで私も転生者って知ってるの！？いや待ってアンタも転生者！？マジで！？』



「いや、幼女にしては賢いと言うか、知識が豊富過ぎるなと思ってな？

仕草も大人っぽさが抜けきってない感じがしてな？

これはもう転生者しかないなと思って。当たっててよかった。儂厨二病になるところだった」




うんうん、とあと数時間の命とは思えないほど元気そうに頷くお祖父ちゃん。

混乱する私をよそに話を続ける。




「まーこれ、無双プレイの幕開けじゃね？と思って。クソ鍛えた訳よ。ゲーム感覚で。

そしたらこれがまたクソ強くなって、勉強もしたろ！って思ったらクソ賢くなってな？？

で、なんやかんやで凄い伝説になったりしたんだけど。

各方面のお偉いさんに部下みたいな感じで知り合い出来たり。」



『うっそだろまじでうちのイケオジクソチートかよ…………

見た目に力に頭脳に権力持ってるとかマジで抱いて欲しい…………』



「だろ？で、実はな？探偵社の社長の福沢諭吉と猟犬の隊長の福地桜痴って居るだろ？原作に。」



『おん………』




「あれ儂の弟子達ですぅー！今でもめっちゃ慕われてますぅー！夏目漱石とも大親友ですー！

更に更に言うなら森鴎外と種田長官も昔の上司部下みたいな関係ですぅ！勿論儂が上司の方で！

まぁ知り合いは勿論それだけじゃないけど！あと今でも全員にめっちゃ慕われてるし？夏目とはくっそ仲いいぞ！！」



『ウッソだろ！？』




こんなやつが！？とも思ったが、私もついさっきまでこの男に騙されてたのでお口ミッフィーしておいた。

イケオジの演技クソ上手いなぁ………(遠い目)




「で、まぁそんな感じで無双してたけどなんか唐突に飽きたので惜しまれつつも隠居してたらな？

クソ可愛いロリ見つけてな？しかも親亡くして孤児で。血縁関係もあって。

これはもう孫にするしかないと思って。まぁそしたら転生者だったわけですけど。」



『あ、そう………』




もうなんか凄い疲れた。

夢なら早く覚めて欲しいけど夢じゃないんだろうな………私知ってる………

愚痴が二つ→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す