もにたぁるぅむ2【東京喰種:re】

22くりっく ページ8

『むっちゃん！あの店員さんすごい綺麗だね！』


「うん、俺はどっちかというと可愛いと思うな」



うんうん、まだまだ世の中は狭かったんだね

確かにシラギンの言う通りアキラは綺麗だな
聖母だよ。CCGの聖母だよ。


「「⁉」」


だ、ダンディ兄さんが急に真正面に⁉


「あ、えっーと…注文はコーヒー4つ…です…⁉」


…どうして注文が疑問系なんだ…


「なんだ…あのオッサン…」


『シラギン！オッサンじゃなくてダンディ兄さんだよ！』


「Aちゃんもシラズくんも違うからね…？」






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「___お待たせしました」



うっわぁ〜近くで見てもすごい綺麗…
しかも店員さんからもすごいコーヒー豆のいい匂いする…



「わっ…美味しい…」

『うん！美味しい！今度宇井特等連れてきてやろう！』

「ホントにアタリだな！サッサンの鼻赫子もダテじゃねーな…なっ！サッサン」

「うん、美味し…」


ん、どうしたママン…
言葉に詰まるほど美味しかったのだろうか？


「あれ…？？」


いや、泣いていた。


「サッサン大げさすぎ！新手の面白か？」


「いやぁおかしいな…」


店員さんから貸してもらったハンカチで
ずっと泣いてる。


なんか見たことあるな…どこでだっけ…


あぁ、あの時だ。宇井特等に「頑張ったね」
そう言ってもらった時だ。


きっとハイセも溜めてたものが溢れてきたんだ


それが何かは私にはわからないけど。


『ありがとうございます、店員さん』


「いえいえ、別に大したことはしてないんですけどね」


彼女はそう言ってまた微笑んだ。

困ったように。哀しそうに。

彼女はとても綺麗な人だった。

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