93話……です ページ48
※オリキャラが出てきます
苦手な方はバックしてください
前田(Aは織田にいた?それじゃあ……)
あの犠牲はなんだったのか____
織田包囲網を完成させるため各所を渡り歩いた前田慶次
その足は毛利や長曾我部がいる瀬戸内にまで及んだ
仲が悪い二人の架け橋になるべく危険な目に遭ったし、何よりもそこで知り合った兵士が自分の目の前で死んでいった
彼らは何のための犠牲だった?
答えは解らない
ただ知り得るのは毛利元就その本人
Aが織田にいたなら自分の動きなど彼の知将には筒抜けのはずだ
貴「今だから言うが、元就は織田を警戒してた。内部の情報を探るために俺が潜入してたし、お前が包囲網を企てていたのも知ってる」
前田は更に困惑を顔に滲ませる
貴「織田包囲網について元就は疑問を持っていた。策に乗るのは危ぶまれたのだろう」
前田「そんな……」
貴「元就はそういう奴さ。安芸のためなら何でもする。ただし危ない橋は決して渡らない。話は終わりだ。雑賀衆よ三人を案内しろ」
未だに呆然とする前田を無視し話を進める
元親「お前はどうする?」
雑賀荘に踏み入れることが許されないAは長曾我部の問にどうしたものかと考える
貴「……別でやりたいことがある。そちらを片付けようと思ってる」
三成「もうすぐ日が暮れる。危険だ」
辺りはもう夕日で赤く染まり始めていた
貴「案ずるな。これでも夜目が効くから?「姉さん!!」おっと…」
雑賀兵士の並みから現れた武装していない男が飛び出してAを抱き締めた
何だ何だとざわめく周りを無視して元気な声がAに向けられる
?「姉さん!やっと会えた!死んでなかった!」
短い黒髪、長曾我部や前田には劣るもののAの身体をすっぽりと隠してしまうくらいの大きな体
声変わりが始まっているのか少しかすれ気味の声音がAの鼓膜を震えさせる
貴「……誰だ?」
顔を見るが見覚えがない
そもそもこんな端整な顔の持ち主が雑賀荘にいただろうか
真面目に知らない
?「ひでぇ!弥四郎だよ!」
貴「……テメェみたいなデカ物知らねぇ」
弥四郎「嘘つき!覚えてるくせに!」
弥四郎と言う名は知っている
まだAがもう少し若かった頃に出会った名の無い少年に付けた名前
いや、少年でない
あの頃はもっと幼かった
童と言うべき年頃だったはずだ
少なくともAはそうだと記憶している
貴(時が経つのは早いな……どうりで年を取るわけだ)
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梗谷(プロフ) - またまたコメントありがとうございます!!和んで頂いてよかったです!幸村様可愛ですよね(*´∀`)戦の時とのギャップがまた好きなんです! (2016年6月28日 16時) (レス) id: c7e9fbbed0 (このIDを非表示/違反報告)
百久一目(プロフ) - 幸村氏が…迚頗るとびきり目玉が飛び出るほど、いや、この場合目に入れてもいたくないほど、可愛いです。 そこで破廉恥だって叫ぶ時点で幸村氏ですねー(和み和み) (2016年6月28日 12時) (レス) id: 421761368c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒城 | 作成日時:2016年6月23日 20時