88話……です ページ43
貴「いきなりでかい声を出すな｡二人とも驚いてんだろうが」
耳を塞ぎ睨みを利かせると長曾我部は「すまねぇ」と詫びる
一度落ち着いてから神妙な面持ちでAを見た
元親「A？具足はどうした？」
貴「……」
Aの死んでいる目から更に光が消えた
本能的に思ったのだ
“マズイ”と
三成「何を言っている長曾我部Aはいつもこの姿だぞ」
元親「石田…戦の時もか？」
三成「？そうだが…？」
Aはこのとき冷や汗が止まらなかった
それは長年､長曾我部と共にいたからわかる勘である
この後に起こる面倒事が自分に迫っている事が＿＿＿
Aは反射的に逃げようと踵を返すがそれより早く大きな手の平が頭を掴んだ
貴「ﾋｪ…」
元親「てめぇは何考えてやがる！！危ねぇだろうがあああああ！！！！」
轟く雷鳴
痛みが走る頭
雷が落ちるとはまさにこの事だ
貴「い”デデデデデ ！！やめｯ…いてぇえぇええぇぇ！！」
馬鹿でかい碇槍を振り回す馬鹿力で頭を鷲掴みされたAの頭蓋はミシミシと悲鳴をあげる
手をどかせようと､もがくが力の差なのかビクともしない
貴(姫若子がｯ！)
痛みに耐えかね頸の犠牲を覚悟に回し蹴りを繰りだそうと足に力を入れた時だった
元親「何でそんな死に急ぐようなこと平気でするんだよ…」
弱々しい心配そうな声が図上から微かに聞こえた
貴「……ﾋﾟｸ」
掴まれていた手から力が消えた
Aはズキズキ痛む頭を押さえなから長曾我部の手からスルリと抜け出した
貴「鎧を着けなくても怪我する時はするし､着けてたとしても死ぬ時は死ぬ」
長曾我部の顔がだんだん強張っていく
身長差が仇となったのかそれに気付かないAは更に長曾我部を怒らせる言葉を並べていった
貴「鎧は重いし動き難いんだよ｡てか防御力ほぼ無いに等しい具足付けてるやつに言われたくない…」
元親「〜〜〜ｯ」
貴「それに､俺が死のうがお前等には関係ないことだrい”でででで」
二度Aの頭に痛みが襲う
元親「四の五の言わず今すぐ着てこい！！さもねぇと毛利を呼ぶぞ！！」
貴「〜〜ｯ！」
一瞬Aの顔色が変わる
毛利の説教は長い
それに加え精神を削るような責め苦を味わうはめになる
そんなのはAは御免だった
貴「わかったから手を離せ！」
Aは長曾我部の手から離れると走って部屋へと向かった
＿＿＿＿＿＿
夏にね斬劇戦国BASARA見に行ったのね
すごく面白かった……
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梗谷(プロフ) - またまたコメントありがとうございます！！和んで頂いてよかったです！幸村様可愛ですよね(*´∀｀)戦の時とのギャップがまた好きなんです！ (2016年6月28日 16時) (
レス) id: c7e9fbbed0 (このIDを非表示/違反報告)
百久一目(プロフ) - 幸村氏が…迚頗るとびきり目玉が飛び出るほど、いや、この場合目に入れてもいたくないほど、可愛いです。 そこで破廉恥だって叫ぶ時点で幸村氏ですねー(和み和み) (2016年6月28日 12時) (レス) id: 421761368c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒城 | 作成日時：2016年6月23日 20時
