84話……です ページ39
真田「A殿！しかしそれではあまりにも不当で御座る！！」
騒ぐ真田をよそに二人の前に御膳を置いていく
そして長曾我部に向き直と
元親「いｯ……」
脳天に拳を降りおろした
貴「余計な事を喋るなと何時も言っている」
長曾我部を睨み付けると何時もの無感情な目に戻る
Aはどこか過去を知られるのを恐れているように見えた
貴「幸村様､全ては豊臣の襲来に持ち堪える事ができなかった俺の落ち度｡ 元就は何も悪くない 」
真田「しかし！それでは納得いきませぬ！！A殿は国のために戦ったのでは御座らぬか！！それなのに謀反人と罵倒されるなどｯ……」
自分の事のように必死になって訴える真田に対しAは他人事のように無関心を決め込んでいた
貴「今更声を上げても事は過ぎ去った後……耳を傾ける者など居りませぬ」
Aは伏し目がちの目をそっと真田に移す
貴「それに国を脅す事態を引き起こした俺が､謀反人に成る事に何の文句がありましょう｡全てはお国を第一とする元就のため」
ピシャリと言葉を放つAに真田は押し黙る
貴「もっと言えば策を進めたのは元就ではなくこの俺｡元就は何の関与もしておりませぬ」
真田「A殿は故郷を追われ､辛くはないので御座るか？」
真田の問いにAは自嘲するように口角を上げた
貴「辛い…？そのような感情はここ数年感じたことがございませぬ……遠の昔に
.
麻痺しておりますれば」
真田(ｿﾞｸｯ……
元親「……」
静かな沈黙が落ちる
長曾我部は秘かに辛そうな顔をしていた
貴「さて､そろそろ元就の方が終わる頃だろう｡この話は終わりだ」
この話は終わりだと言わんばかりに話を切り替えて部屋を出ていこうとするA
貴「真実を知る者は四人でいい｡他の者に他言は無用……元親､わかっているな？」
元親「ああ､すまねぇ」
貴「次はない」
今度こそ部屋から出ていくAを長曾我部は見送るがすぐにAの驚く声が聞こえた
貴「元就！？何時から其処にいらしたんですか？」
毛利「さっきぞ……それより何かあっのか？」
広間が異様に静かなのを不思議に思ったのか毛利が足を踏み入れた
其処には気まずそうにする真田とバツが悪そうにする長曾我部がいた
貴「元就ｯ」
毛利「大方察しはついた｡どうせこのバカが口を滑らせたのであろう？」
毛利は冷たい視線を長曾我部に向けるた
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梗谷(プロフ) - またまたコメントありがとうございます！！和んで頂いてよかったです！幸村様可愛ですよね(*´∀｀)戦の時とのギャップがまた好きなんです！ (2016年6月28日 16時) (
レス) id: c7e9fbbed0 (このIDを非表示/違反報告)
百久一目(プロフ) - 幸村氏が…迚頗るとびきり目玉が飛び出るほど、いや、この場合目に入れてもいたくないほど、可愛いです。 そこで破廉恥だって叫ぶ時点で幸村氏ですねー(和み和み) (2016年6月28日 12時) (レス) id: 421761368c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒城 | 作成日時：2016年6月23日 20時
