82話……です ページ37
真田「そのような言われよう……A殿が何をしたと言うのだ！」
雑兵「彼奴は我らが同盟を組んでいた豊臣の仕業にみせかけ､自ら領地を襲撃して軍の内部分裂を謀ったのだ！」
真田「何と！？A殿がそのような事を！？俄に信じられぬ」
雑兵「本当の事だ｡元就様が瞬時に気付いておられなければ多くの死人が出ていたかもしれぬｯ…！」
老兵の言うことが本当の事であれば､確かに大惨事になりかねない事であった
当時､強大な力を持っていた豊臣の同盟の破棄は毛利家の存続に大きく関わり､危機的状況下に曝される事を意味していた
そして同時に毛利元就の国主としての才覚を疑われ､毛利家の内部分裂は免れなかったろう
真田「ｯ……」
押し黙る真田に対し長曾我部は噛み付くように反論をしようとした
元親「てめぇAはなあ！お前らのｯ貴「元親」」
元親「A…」
声がする方に目を向ければ毛利を送り届けて帰ってきたAの姿があった
貴「何を騒いでいるかと思えば…」
無感情な目が老兵に向けられる
貴「早く戻るぞ｡飯が冷める」
雑兵「待て！貴様逃げるきかｯ！！」
Aは足を止めた
貴「元盛殿はご自分のお立場をお忘れのようで」
雑兵「何だと？」
貴「元就様に許されたからといってご自身を棚に上げるのもいい加減にしたらとうですかと申し上げているのです…わかりませんか？」
静かにAは老兵＿元盛に歩み寄るとそっと耳に言葉を落とした
貴「幼き松寿丸様を貶めたこと､忘れたとは言わせませぬぞ(ﾎﾞｿ」
雑兵「貴様ｯ…」
貴「殿が許されようとも､このAは許してはおりませぬ故｡しかと肝に命じて下さいまし…」
キッと睨み付ける老兵をAは面倒臭そうに見下ろした
貴「失礼します｡行くぞ」
元親「ああ」
真田「某も…」
老兵は立ち去る三人にもう何も言わず憎らしそうに睨んでいた
・
広間に戻ると島津の姿があった
島津「偉い揉めておったのう｡飯が冷めてしもうたわい」
島津の言うとおり長曾我部､真田二人の朝餉が冷めていた
貴「申し訳ありません｡騒ぎは納めましたので暫くは大丈夫だと」
島津「なに若い者の喧嘩ならよくあることじゃ」
そう豪快に笑い飛ばす島津を横目にAは二人に向きなおをった
貴「騒ぎに巻き込んでしまって申し訳ありません｡朝餉は新しい物に取り替えさせますので暫しお待ちを」
二人は大丈夫だと言ったがAはそうはいかないと二人の御膳を持っていってしまった
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梗谷(プロフ) - またまたコメントありがとうございます！！和んで頂いてよかったです！幸村様可愛ですよね(*´∀｀)戦の時とのギャップがまた好きなんです！ (2016年6月28日 16時) (
レス) id: c7e9fbbed0 (このIDを非表示/違反報告)
百久一目(プロフ) - 幸村氏が…迚頗るとびきり目玉が飛び出るほど、いや、この場合目に入れてもいたくないほど、可愛いです。 そこで破廉恥だって叫ぶ時点で幸村氏ですねー(和み和み) (2016年6月28日 12時) (レス) id: 421761368c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒城 | 作成日時：2016年6月23日 20時
