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67話……です ページ22

毛利「A…………」

毛利が日輪を拝み終えたらしい

貴「お前、羽織を着ろと…毛利「その口調を止めよ」あ”?」

毛利「今は我しかおらぬ故…昔のように話せ」

毛利は毛利家に仕えていた時のように話せと言うのだ

毛利の瞳には何故か珍しく愁いが見てとれる

貴「……わかりました」

日の光を背にした毛利は日輪の申し子というに相応しい

毛利「もう行くのか?」

貴「はい。一食一晩御世話になりました。それと元就、羽織を着ろと何時も言ってるでしょう。気を付けてください」

毛利「ああ……」

返事を聞いたAはゆっくりと立ち上がった

貴「それでは次会う時は大阪城で」

向かうは四国

長曾我部の意思を聞かなければならない

貴(さて……どう転ぶかな)


四国

四国に着いたAは未だ家屋の残骸が残る町中を抜ける

貴(元親は一体何処だ?)

城の近くに来たが、人の気配がしないのだ

貴(森の方か?)

城の裏にある深い森に踏み込むと徐々に声が聞こえるようになった

貴(こっちか……)

声を辿った先にあったのは小さな祠

辺りを見回すと人一人が入れるような穴があった

貴(入ってみるか)

入った先は大きな空洞になっていた

貴(隠れ家って訳か……)

奥に進むと大きなカラクリが何台も置いてある

兵士「おい!お前何処から入ってきた!!」

一人の兵士に見つかり、騒ぎを聞き付けた他の兵士がどんどんと集まってくる

貴(こいつ等、元親と一緒に海に出て生き残った奴等か)

兵士が刀を抜く

貴「おいおい…こっちは約束どおり元親に会いに来ただけだってんのに抜刀されてもなぁ」

どうするかと考えている間にも兵士達が距離を積めてくる

?「何を騒いでいやがる!」

兵士「アニキ!!」

Aを取り囲んでいた雑兵の後ろから長曾我部が顔を覗かせる

貴「元親、答えを聞きに来たぞ」

長曾我部はAを瞳に写すと全てを承知したというふうに頷いた

元親「ついてきな……案内してやる」

通されたのは小さな座敷だった

長曾我部はそこにドカッと座る

貴「元親、何かあったのか?妙に殺気だってる」

元親「お前が来る少し前に家康がこんな事するはずねぇって言って確かめる為に出てった奴がいたんだ」

貴「そいつに何かあったのか」

元親「ああ!そうだ!!あいつは!家康に殺されたッ!!俺は家康を許せねぇ。いや、許さねぇ!!」

瞳に憎しみを宿した長曾我部はその二つ名に相応しい顔付きをしていた

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梗谷(プロフ) - またまたコメントありがとうございます!!和んで頂いてよかったです!幸村様可愛ですよね(*´∀`)戦の時とのギャップがまた好きなんです! (2016年6月28日 16時) (レス) id: c7e9fbbed0 (このIDを非表示/違反報告)
百久一目(プロフ) - 幸村氏が…迚頗るとびきり目玉が飛び出るほど、いや、この場合目に入れてもいたくないほど、可愛いです。 そこで破廉恥だって叫ぶ時点で幸村氏ですねー(和み和み) (2016年6月28日 12時) (レス) id: 421761368c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒城 | 作成日時:2016年6月23日 20時

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