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ミヤビ)
クルーウェル先生、トレイン先生の所へ行きます。
クルーウェル)
気を付けて行くんだぞ。
私は覚えたての職員室への道を急いだ。
ミヤビ)
トレイン先生、お待たせしました。
トレイン)
では行くとしよう。
次はトレイン先生の授業。歴史の授業らしいのですが、今日は特に手伝う事もなく生徒と一緒に聞いていて良いらしいので、片隅で受けさせて貰うことにした。
トレイン)
授業を始める。ミヤビ、挨拶なさい。
ミヤビ)
今日…から、お世話になります……ミヤビです。よろしくお願い致します。
とは言うものの、まるでちんぷんかんぷんな私は、先生の話す事をどう言う訳か自然と速記でノートに書き写していました。それを隣で見ていた赤い髪の毛の小柄な生徒が、話し掛けてきた。
??)
キミは……トレイン先生の話す事を書き写しているのかい?
ミヤビ)
はい。後で、調べようと思いまして。あの…どちら様ですか?
リドル)
僕はリドル。よろしく頼むよ?
ミヤビ)
リドル、さんですか。よろしくお願いします。と言うか、話なら後にして頂いても?
リドル)
あ、あぁ…。
リドルside
彼女の指から紡ぎ出される文字の美しさに僕は見惚れていたんだ。スラスラとノートに現れる文字は誰が見ても読める、ハッキリとバランスの取れた素晴らしい物。彼女が僕の寮に来てくれるなら、一緒に規律を指導してくれるに違いないと思っていた。
リドルside終わり
トレイン)
居眠りをしていた生徒は分かっている。
トレイン先生の授業が終わった。ノートを持ってトレイン先生の後ろに着いて教室を後にする。
トレイン)
ミヤビ、分からない事だらけだったんだろう。
ミヤビ)
そうなんです…魔法?が分からないので。後で調べに行こうと思っています。
トレイン)
まぁ、歴史位は知っていて損はない。分からない事があれば何時でも教えよう。
ミヤビ)
ありがとうございます!
私は職員室に帰ると、トレイン先生に奥の部屋に案内され自分の居場所を与えられた。学園長先生が用意して下さったと聞いて、本当に感謝しかないです。
トレイン)
何か他に足りない物があればクロウリー……学園長に云うと良い。
ミヤビ)
ありがとうございます!それでは1度失礼致します。
トレイン先生を見送ってから与えられた部屋を改めて見回すと、ベッドにクローゼット。窓辺に勉強机、シャワールームに小さなキッチン、トイレ迄一通り揃えられていた。
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作者名:iceblast5 | 作成日時:2020年12月2日 2時