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前世の話からの……… ページ2

玉藻)
退屈じゃ。後白河院様も、もう使えぬわ……新たな権力を求めて、そろそろ行くかのぅ……

妾は、すっかり身も心も喰い尽くした院の元を離れて、お屋敷から姿を消したのじゃ。院の野心は中々に美味かったのぅ……お陰で益々美しさも保たれて。

だが、妾も年貢の納め時が来たようじゃ。

高僧に妾は封印されてしまったのじゃ。

忌々しい石となり

幾年も器を待っていたのじゃ。

幾年も待った甲斐もあってか妾の精神を移せる器に出逢った。流石の妾でも時代の流れには逆らえぬ、人の生気を吸い取るなんて事は止めといてやるがの。妾の持っている妖術だけは、全て残さずにこの器に入れよう。

この器の我慢が限界に達した時、この器の左手薬指の赤珊瑚の指環が割れ妖術の解放を約束しよう。


ミヤビ)
………………ん……また、あの夢。最近、生々しいんだよね………

私はミヤビ。
ちゃんと現世で普通の女の子として高校生を、やっています。
私は小さい頃から、時々夢を見るんです。

美しい女性が、舞を踊り人々を魅了していく夢を。そして私を『器』と言う………

亡くなったおばあ様が云うには私には玉藻と言う妖狐の記憶があるのだとか。実生活には影響が無いとの事なので、さして気にも止めてなかった。耳や尻尾がある訳でもなく。

そのお陰か周りからは『美人』と云われますが、それは両親の家系で受け継いだもの。兄も美形で周りから良くモテていますf(^_^;

私は高校では至って普通に過ごしていますが、先輩からの嫌がらせも今まで無かったとは云えません。ですが、嫌がらせをしてきた先輩達は、いつの間にか心を病み私の前から居なくなるのです。

おばあ様の形見の赤珊瑚の指環のお陰なのかも知れませんが………




今日も予習復習、宿題を終わらせて1日を終えようとしている。
寝る前のこの時間は大好きな
【ツイステッドワンダーランド】
のアプリを開いて、これまた大好きな学園長とクルーウェル先生に会いに行くのです!えっ??誰ですか?物好きだなんて、仰るのは……

ミヤビ)
はぁ〜今日も先生素敵すぎる///

アプリ・クル 先生)
stay!駆け回るのは試験が終わってからだ。

アプリ・学園長先生)
励んでますね?

ミヤビ)
はい!先生に着いていきます♪

等とアプリを遊んでいるのですが…………珍しく何時の間にか寝落ちしていました………

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作者名:iceblast5 | 作成日時:2020年12月2日 2時

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