NRC生活1日目 ページ4
翌朝、私は朝一番で職員室を訪ねました。先生方には召集を掛けてあったので。
クルーウェル)
朝から一体何の用だ。
学園長)
実は、私…少女を保護しました。
トレイン)
この学園で少女を保護とは？
学園長)
私にも良く分からないのですが……夕べ学園の見回りをしていましたら、中庭のベンチの上に横たわっていました。まるで『眠れる森の美女』の様でした……
私の話を聞いていた、クルーウェル先生は俄に興味を持った様でした。
学園長)
今は私の自室で休んで頂いています。
クルーウェル)
それは、危険だな。
学園長)
！！何と嘆かわしい…私が何かをするとでも？？
トレイン)
無くはないだろうな。
学園長)
はぁ〜…何と言う事でしょうか……
クルーウェル)
日頃の行い……
学園長)
コホン！話を戻しましょう。それで、彼女を職員室の奥の物置部屋で過ごして頂こうと思いまして、皆さんに話しに来た訳です。
クルーウェル)
まぁ、仔犬共と一緒にするのは危険だな。学園長にしては、良く出来た判断だな。
学園長)
では、そう言う事でよろしいですね？
私は職員に承諾を得てから再び自室に戻った。
ー学園長・自室ー
ミヤビ)
何で名前しか分からないのに、学園長先生の事は直ぐに口から出てきたんだろう………何も持っていないのに……
私はそう考えながら窓辺に立っていた。そこで自分の容姿が変わっている事に気付いた。
ミヤビ)
？？あれ？？私…耳が……えっ？？尻尾も？？
窓に映った姿を見て頭が混乱していた。尻尾はフサフサしていてユラユラ揺れていて…
ミヤビ)
？？でも、容姿が変わった事に驚くなんて……分からない事だらけだ……
私は再びベッドに入って眠った。
学園長)
戻りました。ミヤビさん……眠っていますか……
私は眠る彼女の頭を撫でていました。
学園長)
貴女は何処から来たのでしょう……何故、私の事を知っているのでしょう………ミステリアスですね……
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作者名：iceblast5 | 作成日時：2020年12月2日 2時
