影浦隊 ページ2
『んおっ、依頼かな?』
彼女___Aはボーダー設立当時からいる、最初のオペレーターである
知っての通り、彼女は雇われ系オペレーターだ
そんな彼女の部屋に設置してある電話が鳴った
『はいはーい。こちら雇われ系オペレーターでーす。何かご用ですかー?』
雇われ系オペレーターを初めてから5年弱、これもお決まりのフレーズになっていた
よくオペレーターが不在になる隊にとってはそろそろウザく感じるモノがある
《オレ。ヒカリがテストで絶望的な点取って補修。んで、今日防衛任務》
『おっ、その声は影浦くんだね。…って、ヒカリちゃんの名前が出てるんだから影浦隊か。
オッケー。ご依頼、承りました』
影浦隊や太刀川隊は特に、だ。なにせオペレーターがよく補修になるのだから仕方がない
それに防衛任務が重なれば最悪。Aに頼るしかなくなるのだ
『今回も私がやりやすいように指示出していいのかな?』
「はえーよ」
そして彼女は常連の影浦隊の隊室がある場所など既にイヤというほど知っている
電話が終わってすぐに部屋を出、影浦隊の隊室についた
その原因としてあげられるのが、影浦隊の隊長、影浦雅人が防衛任務のシフトが入っている時間の数分前に電話をかけてくるからである
何もしなくとも彼女が何とかしてくれる、と思っている…それだけ彼女を信頼していることになるということについては彼自身も気付いていない
「Aちゃん久しぶり〜」
「……こんにちは」
『北添くん久しぶり〜。絵馬くんもこんにちは〜』
「んじゃ行くぞ」
『えー、もうちょっとお話させてよ〜』
「あと3分でシフト時間」
『えっ!ギリギリ!もー、何でもっと早く電話してくれないのよ〜〜』
「知るか」
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作者名:白黒 | 作成日時:2022年6月25日 20時