【薄桜鬼】新選組の鬼姫２ (ページ36)

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泣いて笑うページ36

屯所

縁側。

左之さんと座ってぼんやりしてた。

A「左之さん、槍見せて。」

原田「ああ。」

槍って扱い難しそう。

でも槍を使えたら強くなれるかな。

A「ありがとう。平助居ないとさみしいね。」

槍を左之さんに返した。

原田「だな。」

平助がいるだけで、場が明るくなってた。

それに、一くんも居ない。

A「口に出してはいけなかった。」

涙が止まらなくなってる。

原田「すげー泣いてる。」

左之さんが困った顔をして私の頭を撫でる。

A「止まんない。」

原田「まあたまには好きなだけ泣け。」

左之さんが笑う。

A「うん。」

思い切り泣いて、気持ちを切り替えなきゃ。

沖田「どうしたの？」

総司が部屋から出てきた。

原田「Aは平助と斎藤がいねぇとさみしいんだってよ。」

沖田「僕もさみしいよ。おいで。」

手を広げて微笑む、総司。

A「総司。」

総司の胸に飛び込んだ。

永倉「何事だ？」

新八さんが庭に出てきた。

原田「平助と斎藤がいねぇとさみしいんだってよ。」

永倉「A。俺もさみしい。」

A「新八さん。」

新八さんが手を広げてる。

原田「待て。新八はAを抱きしめてぇだけだ。」

沖田「新八さん。下心まるだしですよ。」

永倉「おいおい俺がどんだけ平助といたか知ってんだろ。Aまで何笑ってんだよ。」

A「ごめんなさい。下心まるだしって、いくらなんでも。おかしくて。」

泣きながら笑った。