【薄桜鬼】新選組の鬼姫２

お月見団子 ページ15

屯所

土方さんの部屋。

土方「A、伊東さんの前で感情を顔に出すな。」

A「はい。気をつけます。」

参謀として迎えられた伊東さん。

参謀なら山南さんがいるのに。

近藤さんは伊東先生なんて呼んで心酔してる。

土方「団子でも作ってこい。千鶴と。」

A「はい？」

お月見団子を千鶴と作れと言われた。

廊下で会った平助と左之さんにも声をかけた。

藤堂「量が多過ぎだろ。これ全部団子にすんの？」

大量の上新粉に驚く。

千鶴…お団子いくつ作るつもり。

原田「全部作る必要無かったんじゃねぇか？」

量に絶句していた左之さんが口を開いた。

雪村「ごめんなさい。全部にしてしまいました。」

千鶴がうつむく。

A「いいよ。作ろう。」

藤堂「だな。誰か来たら手伝ってもらおーぜ。」

原田「仕方ねーな。作るか！」

皆でひたすらお団子を作っていると新八さんと一くんが台所に来た。

A「新八さんっ。一くん、手伝って！」

永倉「いーぜ。」

斎藤「A、これは作り過ぎでは？」

新八さんと一くんも量に驚いてる。

A「一くんはなぜ私に言う？」

藤堂「Aがすげー食べるからだろ。」

一くんが私から目をそらした。

A「一くん。そんな目で見てたの。」

斎藤「…すまない。」

永倉「無理もねーよ。黙々と食い続けてただろ。」

A「皆が呑んでばかりでお団子が減らなかったからですよ。」

原田「いや、俺は食いっぷりに惚れた。」

左之さんが微笑んだ。

惚れたって…。

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