【薄桜鬼】薩摩の女鬼（風間千景）

鬼も人も変わる ページ28

？

ここは何処かしら。

部屋に閉じ込められてる。

雪村さんは付いてきた。

私は腕を縄で縛られている。

A「折を見て私は逃げるわよ？」

すぐに千景様と九寿兄さんが来てくれるはず。

千鶴「はい。」

雪村綱道が部屋に入って来た。

雪村「天霧の姫。血をいただきますよ。」

千鶴「父様何を！Aさんっ。」

左腕を少し刀で斬られた。

A「構いません。」

この程度なら耐えられる。

下に置いた桶に血が流れる。

いつもなら治る傷が治らない。

これはかなり血を取られそう。

雪村「力が強い天霧家の血。楽しみです。」

雪村綱道は桶いっぱいに血を持って部屋をでていった。

千鶴「ごめんなさい。」

雪村さんは泣きながら手ぬぐいで止血してる。

A「千鶴さん。泣かなくていいわ。あなたは悪くない。」

千鶴「Aさん。父は優しくて…こんなことする人ではなかったんです。」

A「何かあったのかしら。」

千鶴「わかりません。あの…千鶴って呼んで下さい。」

雪村さんは縄を必死にほどこうとしている。

A「千鶴ちゃん、刀で。」

千鶴「はい。」

一瞬驚いてから、雪村さんが縄を刀で切った。

私の手が斬れないか心配なのか中途半端だけど、これくらいなら、引きちぎれる。

かすかに、千景様の気配がする。

A「ありがとう。私行くわね。」

千鶴「私も行っていいですか？」

A「守らなくていいなら。」

千鶴「はい。」

部屋から廊下にでた。

見張り二人を気絶させた。

山南「もうお帰りですか？」

千鶴「山南さん！」

新選組の山南さん。

この人…雪村綱道と手を組んだ？

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