少女の革命【あんスタ】 (ページ6)

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奏でよう4 ページ6

零「明星スバル」

スバル「あっ、はい！なんですか、お金ですか！くれるんですか？」

零「誰も、そんな事言っとらんわい、いいからおとなしく聞くがよかろ」

いつの間にか考えごとをしていたら話が進んでいた

零先輩が一人一人に言うようだ

零「とはいえ、実はお主に言うことはない、おぬしは、1人前じゃ
アイドルとして必要な技能はすべて規定値以上に、すでに有しておる
歌も踊りも何もかも、のう、けれど、孤独な時期が長かったのかのう
『ユニット』として、周りにあわせる修練が足りておらぬ
それでは宝の持ち腐れじゃ
おぬしはまず、他のみんなと仲良くなることが肝要じゃの
しばらくは何も知らぬ転校生の嬢ちゃんと行動をともにし
あれこれ教えてやる役目を担うがよかろ」

確かに、スバルは私やなっちゃんほどではないが

クラスからも学年からも1年の時は浮いていた

それは、まったく興味なくて暴れていた私が知ってるほど

本気でアイドルを目指していたスバルは

あの時の夢ノ咲学院では珍しかったから

零「おぬしは天才じゃ、ゆえに常人が躓くところを
軽々と乗り越えてこられたのじゃろう、だがそれゆえに、一般的な感覚を知らぬ
素人と接し、それを嚮導する立場となれば
得られるものが必ずあるはずじゃ
おぬしは誰よりも先に高みに辿り着いてしまった、それゆえにあちこち抜けておる
取り零してきたものがおおい、それを拾い集めることに注力せい」

スバル「そ～かな？自分ではよくわかんないけど
それでもっとキラキラできるなら俺は頑張るよ！
よろしくね、転校生♪」

北斗「転校生の教育係は、俺の仕事なのだが・・・・？
まぁいい、俺は、どうすればいい？」

零「うむ、氷鷹北斗、おぬしは明星くんとは逆じゃ
周りに気を遣いすぎる、自分を型に嵌め、周囲に遠慮して
持ち味を出せていない、『ぎくしゃく』しておるのじゃもっと周りを信用せい」

北斗「信用はしている、つもりだが、そうか、そういうふうに見えるのか」

零「おぬしも優秀じゃ、だが己を過小評価しておるようじゃのう
舞台の上では、アイドルこそが王であり神じゃ
もっと、傲慢になってもよい、自分を見ろ、歌を聞け、そう声高に主張せい
まったく、遠慮する必要などないのじゃよ？
見せ場を周りに譲り、仲間に危害が及びそうになれば身を挺して守る
おぬしのそんな生き様は美徳でもあるのじゃが、もっと遮二無二になってもよい」

零先輩は無表情の北斗に伝える