奏でよう5 ページ7
零「舞台の上では己を偽らんでもよい
それは、観客に失礼じゃ、のびのびと己の全てを曝け出すがよい
心を魂をすべてぶつけなければ観客には決して響かぬぞ」
北斗「・・・・・・」
零「すぐには難しいじゃろうがの、おぬしのその欠点は
いいや個性は、これまでの生活習慣、家庭環境、そういう魂や人生の深いところに根ざしたものじゃろうから」
なるほど・・・・
スバルは『あの明星の息子』で
北斗は『トップアイドルと女優の息子』
真は『元モデル』
色々過去にありすぎたんだろう
『Trickstar』は色々事情を持った人間が集まった『ユニット』
貴「零先輩、北斗は自由奔放なひなたとゆうた?」
零「そうじゃ、おぬしはしばらく双子とともに練習せい
葵くんたちもそれでよいな?」
ひなた「もちろん、俺達は、こういう真面目ぶったやつを弄って遊ぶのが大好き〜☆」
ゆうた「『俺たち』でまとめないでよ、アニキ
でもまぁ、練習したいのは山々だし、いい刺激になるかもね、よろしく〜♪」
北斗「う、うむ、よろしく頼む、俺もなるべく柔軟に、我儘に振る舞えるように努力する」
ひなた「その態度が、すでにカチンコチンなんだけどね
にらめっこしましょ、あっぷっぷ☆」
ゆうた「笑って笑って〜♪」
葵兄弟に絡まれて北斗の顔がだいぶ引きつっていた
そのときの零先輩は満足そうに、姦しく騒ぐ双子を眺めていた
真「えっと、僕はどうでしたかね・・・・・?」
零「うん、遊木真、おぬしは、全然ダメ」
真「全然ダメ!?そ、そりゃあ明星くんや氷鷹くんに比べたら歌も踊りも下手だけど!」
零「自覚しているなら、よい、じゃがのう、そう卑下せずともよいぞ?
おぬしは光るものをもっておる、だがそれを自ら放り捨てておる
氷鷹くんのように、遠慮しておるのですらない
怖がっておる、自分をだすことを躊躇しておる、何をそんなに怯えておるのかのう?」
真「・・・・・・」
零「安心せい、おぬしの仲間はみんな良い子たちじゃ
打てば響く!ともに並んで歩いてくれるじゃろう
迷惑をかけぬよう、1歩遅れてついていく、そんな調子では
おぬしは仲間たちに永遠に追いつけんぞ?
待たせるのか、優しい仲間たちを、それは罪悪ですらある
足りない自覚があるなら死にもの狂いで努力せい
そして胸を張って、おぬしの仲間たちの横に並ぶがよい
そのために必要な才能は、輝きの萌芽はすでにおぬしのなかにある」
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作者名:藍姫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maruyamarika
作成日時:2018年9月1日 21時