少女の革命【あんスタ】 (ページ41)

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奏でよう39 ページ41

北斗(このまま見ていたら『Trickstar』と戦えない
俺はあいつらの期待と信頼を裏切り、背を向けたのだから、せめて、情けない振る舞いはすべきでない
堂々と、胸を張って、お前達と向き合いたい、その結果として
おまえたちに憎まれて・・・・・もう二度と、取り戻せないほどの亀裂が生じたとしても)

氷鷹北斗はただ呆然としてモニターを見据えていた

北斗(せめておまえ達のライブを、俺の愚かさのために穢したくない
決勝戦で会おう、みんな・・・・・・俺は、俺の道を行くしかないんだ)

そして、氷鷹北斗は密集しているモニターの前から抜け出した

北斗(それより・・・・彼奴は怒っているだろうか・・・・？
Aは、衣更を裏切った事で・・・俺を嫌ってしまっただろうか
だが、あの準々決勝は・・・・)

氷鷹北斗も薄々感じていたのかもしれない

朱桜Aはあの準々決勝のみ・・・衣更真緒のためではなく

氷鷹北斗の為に歌っていたことを

北斗(そうだとしたら・・・・何故彼女は・・・・考えていたらキリがないな・・・
・・・・・外は、かなり暗くなってきたな、もうじき日の沈む時刻だ
だいぶ空が陰っている、分厚い雲で覆われて、きっと夜になっても星は見えない
俺はずっと、こんな薄暗がりのなかで生きていくしかないのか)

氷鷹北斗は人気のない方へと足を向けて歩いていた

北斗(あったかい輝きに近づくことは、触れることは、もう二度とないのだろうか？
未練がましいな、自分で自分が嫌になる、きちんと理性的に判断して
道を選んだはずなのに、どうも、迷子になってしまったみたいだ
俺は、どうすればいいのだろう・・・・・？お願いだ
神でも悪魔でもいい、誰か俺に教えてくれ、この胸に渦巻く鬱屈を、消し飛ばす方法を)

渉「北斗く～ん！私のことを呼びましたか？呼んでなくても即参上っ♪
そうです、あなたの日々樹渉です☆」

北斗「うげっ、出たな変態仮面・・・・・何か用ですか？」

渉「他人行儀ですね！私と君の仲じゃないですか
もっと愛のある挨拶をするべきです！ワンモア！プリーズ！カモーン！」

北斗「・・・・・今ちょっと、あんたの相手をする元気がないんですが」

鬱陶しく登場したのは『fine』の一員であり

『元五奇人』そして『現三奇人』の日々樹渉だった

渉「Amazing！これは異なことを言いますね、元気がなくなるほど疲れているとも思えませんが？
あなたとちがってライブの連続だった私なのに、見てのとおり元気いっぱいです！」