少女の革命【あんスタ】 (ページ40)

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奏でよう38 ページ40

『講堂』に行ってしばらくすると準決勝が始まった

準決勝の最初は『Ra*bits』と『Trickstar』だった

『A1』の際、『紅月』とのドリフェスから随分経っているが

かなりのスピードで成長していたようだった

なずちゃん以外は1年生だから1から育てないといけなかった

だけど、ここまで成長させてなずちゃんはすごい

子兎は大きく成長した

『Ra*bits』は『A1』の時よりも確実に輝いていた

〜notside〜

北斗(素晴らしい舞台だ、いいや、これ以上なく幸福なライブだ)

準決勝、『Ra*bits』対『Trickstar』のドリフェスを

大型モニターで氷鷹北斗は観ていた

周りが騒がしい中氷鷹北斗だけは押し黙っていた

北斗(文句のつけようもない、アイドルも、観客も、誰もが笑顔で楽しそうで・・・・・
一体感がある、眩しいほどの煌めきも、『Trickstar』のみんなは成長したな
信じられないぐらいに、つい先日まで、俯いて、自分たちの無力感に打ち震えたいたのに)

群衆の中で、昴揚感にまじれないまま―――――氷鷹北斗は立ち尽くしていた

北斗(それが、遠い昔のことのようだ、みんな別人のように
生まれ変わったように輝いている、『Ra*bits』も、さすがに準決勝まで残った『ユニット』だけあって・・・・・
1年生ばかりで未熟な点も多々あるとはいえ、じゅうぶんな実力がある)

無表情で氷鷹北斗らしく――――舞台の全てを解析している

北斗(それでも、『Trickstar』と比べると1枚も2枚も落ちる、身内びいきではない
俺はもう、『Trickstar』の身内ではない、公平に見て、そう判断している、一目瞭然だ
魅力的な『ユニット』になった、この夢ノ咲学院の、ほかのどの『ユニット』にも見劣りしない
明星、遊木、衣更、転校生も・・・・・みんなが努力を積み重ね
絆を紡いできた結果だ、俺が言えた義理ではないが、おまえたちを誇りに思う
俺がいなくても・・・・・『Trickstar』は、大丈夫だ)

誰にも認識されない、無為な思考を氷鷹北斗はしていた

『fine』は『Devil』である朱桜Aとの対決でかなりの

体力を削られた、そして、体調も気遣い『講堂』の近くで休憩しているだろう

北斗(・・・・駄目だな、胸が締めつけられるようだ
この魅力的で楽しい舞台を俺だけは直視できない、俺は『fine』になった
きっと『Trickstar』は決勝戦にあがってくる、そこで、俺達は敵として戦う事になる)