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奏でよう28 ページ30

千秋「もちろん、彼女はアイドルとしての研鑽を積んでいない
舞台では何の役にも立たない、張りぼてだ、厳密には『アイドル科』の
生徒ではないため、本来ならばドリフェスに参加する資格もない
だから出場する際には、覆面をつけて『謎のアイドル』として振る舞うなどの
工夫がいるかもな?だが、これで出場もできず不戦敗になるはずだった
『DDD』に、『Trickstar』も参加出来る
『無』だった可能性が、ほんのわずかでも『有』になった」

それにあんずは書類上、いまはアイドル科の生徒として登録されている

プロデュース科は来年度からの為、カリキュラムも教室もないから

今限定でアイドル科と合流している

私の場合は元々はアイドル科として入学をしたため

昨年までは暴れ、たくさんのライブをする事が出来た


千秋「可能性が零じゃないなら、戦える、希望がある、前へ進める
そうだろう、明星?そのために、彼女はここにいる
おまえの支えになるために、立ちこみた暗雲を吹き飛ばすために
『プロデューサー』として、ここにいる
何度でも言おう、おまえは独りなんかじゃない」


スバル「ど、どういう経緯で転校生がアイドル衣装で
登場する流れになったのかは知らないけど・・・・・いや、ビックリしたよ」

するとスバルは少し考え込んでいた

だけど顔を上げて笑っていた


スバル「あはは、俺、なんで落ちこんでたんだろ?
馬鹿みたいだよね〜?そうだ、俺は独りなんかじゃなかったよ
勝手に落ちこんで、独りぼっちになったんだ・・・って思いこんでたけど
転校生が、いたんだ、ありがとう、俺、すっごい感動してる!
嬉しくて、涙がでてきちゃったよ!」


千秋「ふはは☆泣いている暇はないぞ、明星!
『DDD』までは猶予がない、今から猛特訓を開始するぞ!
俺たち『流星隊』と『Trickstar』、そして『Devil』の合同練習
というかたちにさせてほしい、人数が多いほうが、練習にも幅ができるだろう?
この防音練習室を使わせてもらうお礼として、という建前でな
こんな広い部屋、少人数で使うのはもったいないからかな
これぐらいのお節介は焼かせてほしい、明星
俺はおまえの先輩で、部長で、正義の味方だ
困った時は、ど〜んと頼ってくれ!」


鉄虎「あはは、付きあわされるこっちは迷惑ッスけどね〜
『Trickstar』にはにっくき生徒会をぶっ倒してくれた英雄ッス!
まぁ、大将の『紅月』を負かしたわけで、ちょっと複雑なんスけどね
それでも、俺は『Trickstar』に希望をもらったッス!」

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作者名:藍姫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maruyamarika  
作成日時:2018年9月1日 21時

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